“疑惑議員”ら続々登院も…詳しい説明せず
20日、通常国会が召集された。選挙区の有権者に金品をおくった疑いが指摘され、辞任した菅原前経済産業相ら疑惑をもたれている議員らが国会に姿を見せているが、いずれも詳しい説明を避けている。
およそ3か月ぶりに公の場に姿を見せた菅原氏は、告発状が出されたという報道があることを理由に、20日は疑惑について一切、説明しなかった。
自民党 菅原前経済産業相「告発状が出されるという報道がございますから、当局のほうからその要請があれば、しっかり誠意をもってお答えをしたいと思いますし、その上で、全面的な協力をしていきたいと思います。その上で適切な時期を見てしっかり説明をさせていただきたいというふうに思っています」
──当局からの要請がなければ、いつごろをめどに説明をしたいとお考えか?
自民党 菅原前経済産業相「そこはちょっとコメント差し控えたいと思っております」
与野党からは厳しい声が上がっている。
国民民主党 原口国対委員長「説明になってません。告発されてるから?だって自分で説明するからって言って辞めたでしょ。姑息(こそく)千万」
また、自民党の閣僚経験者も「質問に答えたら、なぜ支障があるのか。まったく理解できない」と話している。
一方、カジノを含むIR(=統合型リゾート)施設への参入をめぐる汚職事件で事務所が家宅捜索を受けた自民党・白須賀貴樹議員は、コメントは控えると繰り返した。
自民党 白須賀議員「捜査中の段階なので、私からはコメントは一切差し控えさせていただきたい」
──捜索令状が出ているが、どんな疑い?
自民党 白須賀議員「そのことも含めて一切コメントは差し控えさせていただきたい」
また、公職選挙法に違反した疑いが指摘されている自民党の河井案里参議院議員と夫の河井前法相も、引き続き詳しい説明を避けている。案里議員は、秘書が広島地検から任意で事情聴取を受けていることについても「一切知らされていない」と述べるにとどめた。