独自“話法”聴力頼りに―れいわ新選組・天畠議員が初の質疑
医療ミスによる重度の障害がある「れいわ新選組」の天畠大輔参議院議員が25日、先月の参議院選挙で当選後、初めて質疑を行いました。
れいわ新選組の天畠議員は14歳の時、医療ミスにより手足がまひし、声を出して話すこともできない重度の障害があります。
天畠氏は25日、参議院厚生労働委員会の閉会中審査に介助者と秘書と共に出席し、初めて質疑を行いました。
れいわ新選組 天畠大輔議員 介助者「あかさたな…」
これは、天畠氏の母親が考案したコミュニケーション方法「あ、か、さ、た、な話法」です。
介助者が「あ、か、さ、た、な」と50音の最初の文字を読み上げ、天畠氏が「た」のところで腕をひくと、介助者は次に「た、ち、つ、て…」と「た」行を読み上げます。
「た」行を読み上げているときに「と」のところで腕を引くことで、言いたい音が「と」であることがわかるという仕組みです。
れいわ新選組 天畠大輔議員 介助者「れいわ新選組会派の天畠大輔です」
天畠氏の質問時間は限られているため、25日は秘書による代読も組み合わせて質疑を行いました。
れいわ新選組 天畠大輔議員 秘書代読「私をはじめ、重度身体障害者が陽性者や濃厚接触者になったときに、安心して療養できる体制ができているとは言えません」
コロナ禍で障害者が直面するヘルパー不足の実情を訴えました。
初質疑を終えた天畠氏に感想を聞きました。
れいわ新選組 天畠大輔議員 介助者「うれしいです、チームワークでやり遂げられてうれしいです」
また、今後は、誰にでも“居場所のある社会”をめざし活動を続けていくとしています。