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森法相「深くおわび」国会正常化へ

2020年3月12日 16:55
森法相「深くおわび」国会正常化へ

森法相が「東日本大震災のとき検察官は福島県から最初に逃げた」などと答弁したことをめぐり、審議がストップしていたが、森法相の謝罪をもって正常化することとなった。

12日午後2時半過ぎ、森法相が首相官邸で安倍首相から厳重注意を受け、「真摯(しんし)に反省し、深くおわびする」と謝罪した。

混乱の発端となったのは、森法相が「東日本大震災のとき、検察官は最初に逃げた」などと答弁したこと。森法相は官邸で記者団の取材に応じ、安倍首相から厳重注意を受けたことを明らかにした。その上で「法務省が確認した事実と異なる発言をした」「法相として不適切で真摯に反省し、発言を撤回して深くおわびする」と謝罪した。

一方、野党側は、事実関係について政府見解を出すことなどを求めている。

立憲民主党・安住国対委員長「政治的な責任をきちっと明確にするなり、こちらが納得する対応しない限り、本会議には出席をしないことに決めました」

野党側は、衆議院本会議の欠席も辞さない構えだったが、この本会議では、新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言も可能とする特措法改正案が採決される予定。改正案には立憲民主党などの野党も賛成する方針で、12日に衆議院を通過させ、13日に成立をはかることで既に与野党が合意していた。このため、実は野党側も本音では欠席したくない考えで、落としどころを探っていた。

12日午後、森法相への注意と謝罪をもって、国会は正常化に向かうこととなった。