自民党総裁選挙で１４日午後、菅官房長官が新たな総裁に選出されました。会場のホテルから菅原薫記者の報告です。

－Ｑ．今後は人事が焦点かと思いますが、どうなりそうですか？

人事の中でも、菅総裁自らが長らく務めてきた官房長官を誰に任せるのか、これが最大の焦点となっています。党役員人事は１５日、そして組閣は１６日に行われる予定ですが、菅総裁に近い自民党幹部は「今夜のうちに党三役と官房長官までは決めるだろう」と話しています。

菅総裁がこれまでに語っている人事のポイントは、「改革意欲のある人」「専門性のある人」、そして官房長官については「全体を見なければならない」「総合的な仕事ができる人の方がいい」と述べています。また、周辺には女性閣僚を起用する考えも示しています。

焦点の官房長官人事について、永田町では、菅総裁が政治の師と仰ぐ梶山元官房長官の息子で無派閥の梶山経産相や、最大派閥の細田派からかつて菅長官のもとで副長官を務めた萩生田文科相、同じく副長官経験者の竹下派・加藤厚労相らの名前が取りざたされています。二階幹事長の続投は固まっていますが、人事についてある自民党幹部は「本当に一人で決めるかもしれない」と話しています。

菅総裁は午後６時から、自民党本部に場所を移して会見を行うことにしています。