「手続きが異例な形で…」野党が追及“統一教会”の名称変更 教団と政治家の関係は…
8月1日、安倍元首相の妻・昭恵さんが地元・山口県に入り、厳戒態勢の中、安倍家の墓参りをしました。一方、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”と政治の関係が焦点となる中、野党は教団の名称変更について追及しています。
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8月1日、夫の地元・山口におりたったのは、安倍昭恵夫人です。空港から車で移動すること約2時間。集まった人々に頭を下げながら向かったのは、山口県長門市にある安倍家の先祖代々が眠る墓です。
安倍元首相の後援会
「(安倍元首相の父)晋太郎さんのお墓に来られて、報告されたんじゃないですかね。(昭恵夫人は)『みなさんお世話になりました』とちょっとお話しされたんですけどね。すごくこみ上げるものがあって、我慢されていた」
昭恵夫人は3日間、地元の支援者などに挨拶回りを行う予定だといいます。厳戒態勢の中、墓参りが行われました。
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安倍元首相の銃撃事件をきっかけに、今、焦点となっているのが、霊感商法などが社会問題化した「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”と政治の関係です。
教団と政治家の関係はどこまで及んでいるのか、野党は追及を続けています。共産党の宮本徹議員が指摘したのは、教団の名称変更についてです。
共産党 宮本徹議員
「文化庁の認証を受けなければならないとあるんですけど、本来こんな仕組みはそもそもない」
教団が“統一教会”から「世界平和統一家庭連合」に名称変更する際に提出したという資料にある「文化庁の認証」という部分は、本来は制度上、「文部科学大臣の認証」となっていなければいけません。文化庁は「これは教団側が任意で提出してきた資料ですが、間違いを見落としていた」としています。
当時の文部科学相・下村博文議員が教団の関連団体から献金をもらっていたことが判明しています。7月21日、名称変更について、下村議員は「全く関わっていません」と否定しました。
共産党 宮本徹議員
「今回の手続きが異例な形でやられていったんだろうと私は推察しています。(当時の下村)文部科学相の力によって、それまで認めてこなかった名称変更が認められていったと。こういう力が働いた可能性はきわめて濃厚だと言わざるを得ない」