“統一教会”との関係問われ“何が問題か良くわからない” 教団と政治家の“関係“は…
「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”との関係を指摘されている複数の国会議員が29日、取材に対して「しっかり検討していきたい」などと語りました。安倍元首相が銃撃された事件から29日で3週間、余波が今も続いています。
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29日、カメラの前に姿をあらわしたのは、教団との関係が指摘されている自民党の山本朋広元防衛副大臣です。
自民党 山本朋広議員
「もしもーし。もしもーし…もしもし? 」
電話の相手は誰だったのか、山本議員はスマホを片手にその場を去りました。
自民党 山本朋広議員
「きょうはマザームーン(韓鶴子総裁)と共に、皆様と特別な一日を過ごしたい」
自民党 山本朋広議員
「皆様には我々自民党に対し、大変大きなお力をいただいていますこと。改めて感謝を申し上げたいと思います」
山本議員は2017年のイベントで教団の韓鶴子総裁を「マザームーン」と呼び、自民党が教団から「大きな力をもらっている」などと発言。物議を醸していました。
29日、改めて話を聞きました。
――5年前に“統一教会”のイベントに参加されていると思うんですけど、“自民党に対して大きな力を頂いている”と言っているが具体的にどういった意味?
自民党 山本朋広議員
「きちんと事務所にご連絡頂ければ、対応致します」
――自身は“統一教会”とどういった関係?
自民党 山本朋広議員
「…」
――選挙で協力をもらっているとか、そういった関係は?
自民党 山本朋広議員
「…」
その後、山本議員の事務所に教団との関係などについて質問状を送りましたが、今のところ回答は得られていません。(29日午後5時半時点)
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安倍元首相の銃撃事件をきっかけに注目されているのは、霊感商法などが社会問題化した教団と政治家との関係です。
安倍元首相の実の弟である岸防衛相は26日、「教団のメンバーと付き合いがあり、選挙で“電話作戦”などを手伝ってもらった」と発言していましたが、29日、会見で…
――旧統一教会が社会的に問題のある宗教団体だということは、大臣もずいぶん前から認識はあったという理解でよろしいですか?
岸防衛相
「そういうことが言われている団体であるということは、認識をしておりました」
――電話作戦程度だったら旧統一教会のメンバーに手伝ってもらっても問題がないという認識でしょうか?
岸防衛相
「電話作戦の中身にもよると思うんですけど、そういう判断をつけていく。当時はしていたんだと思います」
「教団の信者と知った上で手伝ってもらった」とする一方、今後も自身が支援に受けるかについては「選挙の際に適切に判断し、対応したい」と述べるにとどめました。
一方、自民党の幹部、福田総務会長は「党が教団から影響を受けていなければ、問題ない」との認識を示しました。
自民党 福田総務会長
「“統一教会”で信教の自分の自由を行使している方が応援してくれているんだけど、これは“統一教会”さんから応援を受けてることになるのかねという話もありまして。もうその方に対しては僕は、それは一般市民なんじゃないですかというふうに申し上げてますし、我が党が組織的にある団体から強い影響を受けて、それで政治を動かしているのであれば、問題かもしれませんけど。申し訳ない、僕の今の理解の範疇だとそういうことが一切ないので。正直言います、何が問題か僕よくわからないんです」
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安倍元首相の銃撃から3週間。
奈良市によると、現場に駆け付けた消防隊員24人のうち、先発隊3人と後発の救急隊3人が、現在も不眠などの症状を訴えていて、PTSD(=心的外傷後ストレス障害)の疑いがあるということです。
事件は、さまざまなところに影響を及ぼしています。