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学術会議問題 首相“杉田官房副長官から”

2020年11月5日 1:30
学術会議問題 首相“杉田官房副長官から”

日本学術会議をめぐる任命拒否問題で、菅首相は4日の衆議院予算委員会で、6人の会員候補が外されたことは、最終決裁より前に杉田官房副長官から聞いたことを明らかにしました。

立憲民主党・辻元副代表「決裁のハンコを押す前に、こんな6名の人が外されたということを知っていたということですか」

菅首相「そういうことです」

辻元副代表「それでは、6名の方が外されたという説明は誰から受けましたか」

菅首相「最終的には9月24日に内閣府が99名を任命する旨の決裁を起案して、28日に私が最終的な決裁を行った。24日にこの99名が任命があがってくる前に聞いてます」

辻元副代表「誰から聞きましたか。はい。誰から、関係ないでしょ。誰から誰から聞いたの。総理ですよ」

菅首相「多分、杉田副長官だと思います。これあのいろんな方が来てましたんで、内閣府からも来てました」

辻元副代表「6名任命しないと決めたのは誰ですか」

菅首相「それは最終決裁者は私です」

辻元副代表は、あらためて杉田官房副長官を国会に招致することを求めました。

また、菅首相は、任命を拒否された東京大学の加藤教授が政府の委員会の委員を現在も務めていることについて「承知していなかった」と述べました。

辻元氏は「同じ人物を一方で力を借り、一方では拒否。任命拒否の根拠は破綻している」と批判しましたが、菅首相は「人事にかかわることは控えたい」と述べるにとどめました。