【解説】夏休み取得に“罪悪感”? 街の声は 「つながらない権利」にも注目
今まさにお盆休みの真っ最中の人が多いと思いますが、あなたは夏休みを取ることに罪悪感はありますか? 日本の20代から50代の男女600人を対象に行った調査の結果が明らかになりました。
「今まさにお盆休みの真っ最中の人が多いと思いますが、『夏休みを取ることに罪悪感はありますか? ありませんか?』。そんな意識調査の結果が明らかになりました」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「オンライン英会話レッスン『Preply』が日本の20代から50代の男女600人を対象に行った調査では、『夏休みを取得することに罪悪感を全く持たない』という人が49.5%に上った一方で、『罪悪感を持つ、どちらかと言えば持つ』と答えた人も18.8%いることがわかりました。これは、50代で18%、20代で約23%は罪悪感を抱いているということで、13日に街でも話を聞いてみました」
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20代 IT勤務
「(夏休み取ることに)抵抗はないんですけど、全部休んでしまうと復帰が大変だったり、仕事がたまってしまうので部分的に取ろうかなと」
──休みの日、メール確認する?
20代 IT勤務
「見ます」
20代 不動産勤務
「見ちゃいますね」
20代 商社勤務
「(Q.「夏休み取得」罪悪感は?)ちょっとありはするが、予定が埋まっていたので取った感じ。何か問題が起こると困るので、メールとかは一応見るようにしている」
20代~30代
「(罪悪感は)ありますね。仕事が忙しいので他の人の休みが気になっちゃったり」
「直属の上司が取ってないのに自分だけ取るのはとても罪悪感ある」
「(メールの確認は)しますね。常に頭の片隅には仕事のことがある」
藤井キャスター
「水野さんは休むことについて罪悪感があるかと聞かれたらどう答えますか?」
水野美紀さん(俳優・『news zero』火曜パートナー)
「私は、感じなくてもいいとはわかっているんですけれども、寝ずに働くことが美徳とされていた時代を経験していることもありますし、仕事柄、休みの日でもテレビをつけたら同業者が働いている姿が目に入ってきますので、つい焦りを感じたりはしますね」
藤井キャスター
「私は世の中がそういうふうに変わってきているので、休むこともお仕事の1つだと思って夏休みを取るようにしています」
小栗解説委員長
「休んだときにしっかり仕事を切り離せるかどうか、これが問題だと思いますが、街のインタビューでは、休み中もメールが気になるという声がありました。意識調査では『夏休み中に仕事は一切行わない』という人が61.3%でした。その一方で、『自分宛てのメッセージを読む人』が21.3%、『メッセージを返す人』が16.2%、『資料を作成する』という人も6.5%いました」
藤井キャスター
「休みの方がはかどるという人もいるかもしれませんけれども、それこそ上司が軽い気持ちで『あれどうなっているんだ、休み中ごめんね』という1本の電話なんて入れたら部下は大変な騒ぎですからやめてもらいたいところですけれども」
小栗解説委員長
「最近は『つながらない権利』というのも注目されていますが、別の調査では、『勤務時間外に業務上の連絡が来るとストレスを感じる』という人が62.2%に上りました。『つながらない権利』によって連絡を拒否できるならしたいという人も72.6%におよびました」
藤井キャスター
「みなさん、本当のところは、休み中の連絡は取りたくないと思っているわけですね、もちろんですよね」
水野美紀さん
「私もしっかり休むことで心身をリフレッシュさせることが次のパフォーマンスにつながるというのは年々実感しているので、休む時間を100%楽しむように切り替えています。これは組織全体、ひいては日本全体に『つながらない権利』とか、有給休暇を取りやすい空気が熟成されていったらいいと思います」
(8月13日放送『news zero』より)