【速報】片山元副知事がコメント「真摯に対応してきたが残念」「公用パソコンの文書の開示を求める」 斎藤知事の疑惑調べる百条委の調査報告

兵庫県の斎藤知事の一連の疑惑を調べる百条委員会が、県の対応には「大きな問題があった」などと結論づけた報告書が、5日、兵庫県議会の本会議に提出され、賛成多数で了承されたことを受け、片山安孝元副知事が、代理人を通じて「真摯に対応したが非常に残念」とし、「まずは公用パソコン内の文書の必要部分について自主的な開示を知事に求めたい」とコメントを発表しました。
片山元副知事のコメントは以下のとおりです。
『斎藤兵庫県知事を失職に追い込んだ県議さんで構成された県議会の文書問題調査特別委員会がこのような報告を出すことは予測していた通りでした。
私はこれまで不公正な委員会運営と感じつつも、副知事時代の説明責任を果たすため、私なりに真摯に証言に対応してきましたが、非常に残念です。
このたびの一件は、中立な立場から事実を調査究明するために設置されたはずの文書問題特別委員会がまだ結論を出していない段階であるにもかかわらず、県議会において知事の不信任決議を行い、知事を失職に追い込みましたが、その間の偏った調査手法や、日々報道されていた事実関係とその評価について、多くの県民が疑念を持ち、いったん失職に追い込まれた知事が再選を果たすという、極めて特異な経緯を辿りました。文書問題特別委員会が、県民によって提起された疑問に対して誠実に向き合おうとしないまま、予想された通りの内容の報告を出すに至ったことは。誠に残念でなりません。私は、百条委員会として中立公正さを欠いていると感じられた点について、兵庫県議会議長及び文書問題特別委員会委員長宛に要望書を提出し、調査を求めるなどして参りましたが、誠意ある回答は全く得られませんでした。
委員会から「説明責任を果たすこと」を要求されていることを踏まえ、まずは、いわゆる「公用パソコン内の文書」の必要部分について、自主的な開示を知事に求めたいと考えています。
引き続き、ご理解いただいている皆さんの支援をいただきつつ、県民の皆さんにより一層のご理解を得ることができるよう、必要な対応を行ってまいります。
令和7年3月5日 片山安孝』
■報告書で「パワハラといっても過言ではない言動」「一定の事実が含まれていた」
百条委員会がとりまとめた調査報告書では、職員への叱責について、「パワハラ行為と言っても過言ではない言動があった」と指摘。県産品の物品受領に関して、「個人として消費していたと捉えられても仕方がない行為もあったと言わざるを得ない」としています。
告発直後の告発者探しを行うなどした県の対応について、「公益通報者保護法上の外部公益通報にあたる可能性が高く、一連の県の文書問題への対応は看過できない問題があった」と指摘し、告発文書には「一定の事実が含まれていた」とした上で、斎藤知事に対し、「兵庫県のリーダーとして厳正に身を処していかれることを期待する。県民に対しての過不足のない説明責任を果たすこと」を求めています。
報告書は5日の本会議に提出され、斎藤知事も出席する中、賛成多数で了承されました。
斎藤知事は「しっかり受け止めたい。改めるところは改めることが大事」と語る一方、「県民の負託をうけて、県政を前に進めることが私の責任の果たす役割」だと語っていました。