斎藤知事に「過不足ない説明責任を」百条委が調査報告書公表 叱責「パワハラといっても過言ではない」
兵庫県議会の百条委員会は、斎藤元彦知事の職員への叱責は「パワハラに該当する可能性がある」とし、県の対応には「大きな問題があった」と結論づけた報告書をまとめ、公表しました。
百条委員会は4日、斎藤知事の一連の疑惑について取りまとめた調査報告書に全会一致で合意しました。
奥谷謙一委員長は委員会の最後に、1月に死亡した元県議について言及しました。
百条委員会・奥谷謙一委員長
「故・竹内元県議におかれましては、調査途中での議員辞職、さぞかし無念であったと思います」
報告書では県職員への叱責について、「パワハラ行為と言っても過言ではない不適切なもの」と指摘し、県の告発者探しについても「公益通報者保護法上の外部公益通報にあたる可能性が高く、一連の対応に看過できない問題があった」と結論づけました。
その上で、斎藤知事に対しては、「過不足のない説明責任を果たすこと」を求めました。
百条委員会・奥谷委員長
「(告発した)元県民局長作成の文書については、“事実無根”でも“ウソ八百”でもなかった。(斎藤知事には)リーダーとして、これから厳正に身を処していただきたい」
報告書は兵庫県議会の議長に手渡され、5日行われる本会議で提出される予定です。