「リーダーとして厳正に身を処して」百条委が報告書 パワハラ「該当する可能性」斎藤知事は取材応じず
兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる“パワハラ”疑惑などを調査した県議会の百条委員会は4日午後、取りまとめた報告書の内容について合意し、公表しました。(取材・報告=牧野天稀記者)
こちらではつい先ほどまで委員による会見が行われていまして、つい先ほど委員の皆さんは部屋を出られたところです。
委員の岸口議員と増山議員が情報漏洩問題などで委員を辞任したため、先月21日に新しく委員になったばかりの、維新の青山県議と斉藤県議も参加しています。
報告書のまとめが佳境を迎えたタイミングでの交代でしたが、会見では会派として騒動のお詫びをした上で、「真っ当に進み報告書を出すことができた」とコメントしました。
これまで委員の中でも報告書の内容に対して意見の隔たりがあり、双方の意見を書く両論併記をするのがいいのではないかという見方もありました。しかし、維新の委員が交代したことにより、結果として意見が一つにまとまっていったということです。
そして、百条委員会の奥谷委員長は次のように述べました。
百条委員会・奥谷謙一委員長
「『公益通報』が課題として取り上げられて、国の方では法改正にもつながったことは、百条委員会が果たした役割は非常に大きかった。県民局長作成の文書は、事実無根でもウソ八百でもなかったのが、我々の調査結果。その結果をしっかりと受け止めて、リーダーとして厳正に身を処していただきたい」
一方、斉藤知事は報告書で「パワハラ防止指針が定める定義に該当する可能性があり、不適切な叱責があったと言わざるを得ない」と指摘されました。
調査結果を受け、我々報道陣は取材を申し込んでいますが。現時点では応じていません。
報告書は先ほど兵庫県議会の浜田知昭議長に手渡されました。
9か月にわたる調査を経てようやく結論に至った百条委員会。委員会としての結論にとどまらず、兵庫県議会としての報告書であるという意味合いを持たせるためにも、議会運営委員会に諮った上で、明日午前に行われる本会議で承認される見通しだということです。