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【映像】斎藤知事の疑惑めぐり百条委が結論「全体通し公平性欠き、大きな問題あった」涙ぐむ委員の姿も『嘘八百』知事が断じた元県民局長の文書は「一定の事実が含まれている」「パワハラと言っても過言でない」

2025年3月4日 17:35
【映像】斎藤知事の疑惑めぐり百条委が結論「全体通し公平性欠き、大きな問題あった」涙ぐむ委員の姿も『嘘八百』知事が断じた元県民局長の文書は「一定の事実が含まれている」「パワハラと言っても過言でない」

 51年ぶりに設置され、9か月に及ぶ調査を続けてきた兵庫県の百条委員会。

 百条委員会・奥谷謙一委員長
「知事は(去年)3月27日の記者会見で元県民局長の文書を『事実無根、嘘八百』と表したが、約9か月に及ぶ本委員会の調査により、文書には一定の事実が含まれていることが認められた」

 県政に停滞と混乱をもたらした斎藤元彦知事の疑惑の“結論”とは―。

 発端は、斎藤知事をめぐる7つの疑惑について告発した文書。

 兵庫県・斎藤元彦知事
「嘘八百含めて、文書を作って流す行為は、やっぱり公務員として失格」

 兵庫県の元幹部が作成した文書について、斎藤知事はそう切り捨てましたが、百条委員会が取りまとめた報告書は「一定の事実が含まれていた」などと結論付けました。

 百条委員会の報告書より(吹き替え)
「斎藤知事の言動、行動については、パワハラ行為と言っても過言ではない、不適切なものだった」

 報告書では、斎藤知事が職員に対し「こんな話は聞いていない」と机をたたきながら声を荒げて怒ったことや、夜間や休日に2000件を超えるチャットを送ったことなどを事実として認めました。

 こうした行為について斎藤知事は―。

 兵庫県・斎藤元彦知事
「業務上の指導の範囲内で適切に指導・助言をしているということです」

 また去年11月、県内の博物館での会合の際、乗っていた車が車両の進入禁止部分を避けるため、入り口の約20メートル手前で停車すると、知事は職員を強く叱責。報告書では「不合理であり、きわめて理不尽な叱責である」としています。

 斎藤知事らが告発者探しをし、元局長を懲戒処分したことについて、報告書では「公益通報者保護法上の外部公益通報にあたる可能性が高い」などと指摘。
 そのうえで―。

 百条委員会の報告書より(吹き替え)
「兵庫県のリーダーとして厳正に身を処していかれることを期待する。 県の混乱と分断は憂うべき状態にあることを真摯(しんし)に受け止めなければならない」

 そして、4日開かれた最後の百条委員会。これまでの斎藤知事の主張を一部、覆す結論を出しました。

 百条委員会・奥谷委員長
「知事は(去年)3月27日の記者会見で元県民局長の文書を『事実無根、嘘八百』と表したが、約9か月に及ぶ本委員会の調査により、文書には一定の事実が含まれていることが認められた。今回の文書問題を振り返ると、文書に記載の当事者である知事や幹部職員による初動対応や、内部公益通報後の第三者機関の検討、元県民局長の処分過程など、全体を通して客観性、公平性を欠いており、法令の趣旨を尊重して社会に規範を示すべき行政機関の行うべき対応としては、大きな問題があったと断ぜざるを得ない」

 知事選の直後に議員を辞職し、今年1月に死亡した竹内英明元県議についても触れ―。

 百条委員会・奥谷委員長
「故竹内元県議におかれましては、調査途中での議員辞職、さぞかし無念であったと思います。我々は今日を共に迎えたかった。本当に残念でなりません。最後になりましたが、斎藤知事におかれては報告書の内容を重く受け止めるとともに、その責任を自覚していただき、文書問題に端を発した兵庫県の混乱と分断を一刻も早く解消すべく、県民に対する説明責任を果たしていただくよう強く要望し、調査終了のあいさつとさせていただきます。誠にありがとうございました」 

最終更新日:2025年3月4日 17:35
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