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岸田首相、総裁選に不出馬表明「新たなリーダーを一兵卒として支える」ポスト岸田は…

2024年8月14日 14:14
岸田首相、総裁選に不出馬表明「新たなリーダーを一兵卒として支える」ポスト岸田は…

岸田首相は、来月の自民党の総裁選挙に立候補しない意向を表明しました。

岸田首相は、会見で淡々とした様子で総裁選に立候補しない考えを表明しました。

岸田首相
「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は、私が身を引くことであります。私は来たる総裁選には出馬いたしません。総裁選を通じて選ばれた新たなリーダーを、一兵卒として支えていくことに徹してまいります」

岸田首相は不出馬の理由として、自民党の派閥の政治とカネの問題を挙げ「残されたのは、自民党トップとしての責任で組織の長として責任をとることにいささかの躊躇もない」と説明しました。

14日に表明したことについては「当面の外交日程に一区切りがついた時点で私が身を引くことでけじめをつけ、総裁選に向かっていきたい」と述べました。

また、岸田首相は、総裁選について「われこそはと思う方は、積極的に手をあげてほしい」、「新総裁のもとで一致団結、真のドリームチームをつくってもらいたい」と要望しました。

――この不出馬表明で、自民党総裁選はどのような展開になりますか?

現職の総裁である岸田首相が不出馬を表明したことで、立候補者が増えることが予想されます。

まず、ポスト岸田に名前があがっていたうち、茂木幹事長や河野デジタル大臣、高市経済安全保障担当大臣といった現職の党役員・閣僚の中からも立候補しやすくなったとの見方が出ています。

さらに、岸田首相とは一定の距離があった議員からも立候補者が出る見通しです。既に事実上の出馬表明をしている石破元幹事長のほか、中堅・若手議員を中心に出馬待望論が広がっている小林鷹之前経済安全保障担当大臣、さらに最近になって出馬を模索し始めた小泉進次郎元環境大臣が手をあげる展開も予想されます。

来週20日には総裁選の日程が決まりますが、岸田首相の不出馬を受け、にわかに動きが本格化することになります。