岸田新内閣、閣僚人事固まる 13人初入閣
4日に行われる組閣を前に、自民党の岸田総裁が閣僚人事を固めました。13人が初入閣となります。
岸田総裁は、4日に召集される臨時国会で、総理大臣指名選挙を経て第100代の総理大臣に選出されます。新内閣の発足を前に、岸田総裁は3日の夜10時頃まで自民党本部にこもり、閣僚の顔ぶれを固めました。
新型コロナ対策を担当する閣僚として、厚生労働大臣に後藤茂之氏、経済再生担当大臣に山際大志郎氏、ワクチン担当大臣に当選3回の堀内詔子氏を起用します。いずれも初入閣です。
コロナ対策の関係閣僚全員が交代することになりますが、現職閣僚の1人は「第6波の懸念がある中、これまでの経緯を理解している閣僚が1人も残らないのはあり得ない。完全になめている」と危機感をあらわにしていました。
新設する経済安全保障担当大臣には、当選3回で46歳の小林鷹之氏が内定。デジタル大臣には当選3回で44歳の牧島かれん氏が内定しました。岸田総裁に近い議員は、「当選3回を3人起用する思い切った人事ができた」と語っています。
また、少子化担当大臣には、総裁選で争った野田聖子氏を起用します。野田氏はこども庁や女性活躍も担当します。
一方、経済産業大臣に細田派の萩生田光一文部科学大臣を起用するほか、茂木外務大臣と岸防衛大臣は再任させます。
その他の顔ぶれは、以下の通りになっています。
組閣に当たり岸田総裁は若手議員を抜てきする一方で、派閥の意向に配慮し、入閣適齢期の待機組も起用しました。また、閣僚20人のうち13人が初入閣となりました。
■岸田新内閣(内定)
財務相 鈴木俊一(68)
総務相 金子恭之(60)
法相 古川禎久(56)
外相 茂木敏充(65)
文科相 末松信介(65)
厚労相 後藤茂之(65)
農水相 金子原二郎(77)
経産相 萩生田光一(58)
国交相 斉藤鉄夫(69)
環境相 山口壮(67)
防衛相 岸信夫(62)
官房長官 松野博一(59)
復興相 西銘恒三郎(67)
国家公安委員長 二之湯智(77)
経済再生担当相 山際大志郎(53)
経済安保担当相 小林鷹之(46)
デジタル相 牧島かれん(44)
ワクチン担当相 堀内詔子(55)
少子化相 野田聖子(61)
万博相 若宮健嗣(60)