【衆院選2024】小選挙区と比例代表で合わせて6人が当選 激動の衆院選 6人それぞれの思いは
衆議院選挙の投票が27日に行われ、県内から小選挙区と比例代表で合わせて6人が当選しました。
3選挙区ともに史上まれにみる激戦となった今回の衆院選。
開票結果が出そろうまでの約6時間を追いました。
真っ先に当選確実の知らせが届いたのは、秋田2区・立憲民主党の緑川貴士氏でした。
緑川貴士氏
「やはり自民党ではできない、いまの利権政治、裏金政治の温床となってきた本丸である企業団体献金、これを廃止するということを、各野党訴えているところも共通しているところもありますので、これをしっかりと前に進められるように、一致するところはしっかりと、政策で一致するところは協力しながら、なんとか政策の実現につなげていくことが非常に大事だなというふうに感じておりました」
草の根の活動を続け、男女を問わず幅広い世代から支持を集めた緑川氏。
3期目は、人口減少にブレーキをかけ、地方の暮らしの安心を取り戻す政策に力を入れたい考えです。
同じ時刻。
1キロ離れた場所にある事務所は、重苦しい空気に包まれていました。
法務大臣を務めた自民党の金田勝年氏の後継として、初めての衆院選に臨んだ、前の大館市長の福原淳嗣氏です。
福原淳嗣氏
「行く先々、すべて15市町村で次から次へといろんな人が『頑張れ』『秋田を頼む』『自民党を変えてくれ』という人の波が切れませんでしたので、決して私は感触は悪くはなかった」
いわゆる裏金問題をめぐり“自民党を秋田から変える”と訴えた福原氏。
しかし、地道な活動を続けてきた緑川氏に5000票あまり及びませんでした。
太田英梨花アナウンサー
「いま当選確実が伝えられた村岡敏英さんが会場に到着しました。多くの支持者に出迎えられ、笑顔でガッツポーズをしています」
村岡敏英氏
「みなさんに本当20年お待たせいたしました。やっと小選挙区で勝てましたので、様々な人の声をしっかり国会で発言して、課題解決につなげたい、こういう風に思っております」
大好きな酒を断って選挙戦に臨んだという、秋田3区・国民民主党の村岡敏英氏。
内閣官房長官も務めた父、故・兼造さんの地盤を受け継ぎ、衆院選挑戦6度目で初めて選挙区で勝利しました。
村岡氏に敗れたのが、政治とカネの問題への逆風に立たされた自民党の候補でした。
衆議院議員を6期務めてきた、御法川信英氏。
2日前に石破総理が応援に駆け付けましたが、選挙区での当選は果たせませんでした。
御法川信英氏
「政治の世界いろいろなことあるという風に思います。今日の結果、我々の選挙区以外の全国の傾向を見ても、かなりこのあと厳しい状況になってくると思いますので」
廣田裕司アナウンサー
「秋田市南通にあります冨樫博之さんの事務所です。ちょうどいま、冨樫博之さんが事務所に姿を現しました」
自民党への逆風の中、5回目の当選を果たしたのが、秋田1区の冨樫博之氏でした。
次点との差はわずか872票。
当選の知らせが届いたのは、開票作業が終わった午後11時過ぎでした。
冨樫博之氏
「いや~、もうしびれが切れるほど今回厳しい戦いでしたので、まず1点でも勝てばいいというような思いでずっと見守っていました」
選挙戦では涙ながらに投票を呼びかけ、組織票を固めた冨樫氏。
有権者の期待の声を裏切らないよう、全力を傾けると述べました。
冨樫氏
「この戦いは絶対忘れることができません。心に刻みながら、秋田の発展のために、そして、国と県と市と同じ方向を見ながら、この秋田の県民のために働いていきます」
冨樫氏の当選が決まってから約15分後。
比例で復活当選を決めた立憲民主党の寺田学氏が複雑な心境を口にしました。
寺田学氏
「本当に皆さんから選挙戦で勝ってほしいという声をいただきながらも敗れてしまったということは申し訳なさでいっぱいですね。そういう意味ですごくいま複雑に感情が自分の心の中である状態です」
選挙戦では、政治とカネの問題を最大の争点に掲げた寺田氏。
7期目も政治家への信頼を取り戻す活動に力を入れる考えです。
日付が変わった午前0時過ぎ。
秋田2区で敗れた福原氏の比例復活が決まりました。
金田氏の秘書を務めた経験も活かし、初めての国政の舞台に臨みます。
福原淳嗣氏
「私はやはりもう“キングオブ官僚”の金田先生の隣にいましたので、何をすればいいのかというのは分かっています。今後は当事者として動くわけですから、でもそこは、金田先生にちゃんと教えてもらうとこまだまだたくさんありますので」
「有言実行、これが福原淳嗣です」
金田氏の後継として保守票の受け皿となった福原氏。
市長村長とも連携しながら、地方の声を国へ届けます。
金田勝年氏
「いまも2区を中心とした秋田県全体のいろんな課題があるけれども、それを着実にこなしていくことができる素質を持った人間だと思う」
「彼は有言実行って言ったよね、『忘れるな』と(言いたい)」
今回の衆院選では、秋田3区の御法川氏も比例復活を果たしました。
御法川信英氏
「結果的に、議員としては仕事を続けることができるわけですけども、今回の全体の厳しかった状況等々、各選挙区どうだったかということも含めて1回ちゃんと総括しなければいけないと思うので、まずはそれをしっかりやっていくと」
県全体の小選挙区の投票率は59.44%で、前回を1.20ポイント上回りました。
ただ、戦後3番目に低い投票率です。
3選挙区ともに史上まれにみる激戦となった今回の衆院選。
開票結果が出そろうまでの約6時間を追いました。
真っ先に当選確実の知らせが届いたのは、秋田2区・立憲民主党の緑川貴士氏でした。
緑川貴士氏
「やはり自民党ではできない、いまの利権政治、裏金政治の温床となってきた本丸である企業団体献金、これを廃止するということを、各野党訴えているところも共通しているところもありますので、これをしっかりと前に進められるように、一致するところはしっかりと、政策で一致するところは協力しながら、なんとか政策の実現につなげていくことが非常に大事だなというふうに感じておりました」
草の根の活動を続け、男女を問わず幅広い世代から支持を集めた緑川氏。
3期目は、人口減少にブレーキをかけ、地方の暮らしの安心を取り戻す政策に力を入れたい考えです。
同じ時刻。
1キロ離れた場所にある事務所は、重苦しい空気に包まれていました。
法務大臣を務めた自民党の金田勝年氏の後継として、初めての衆院選に臨んだ、前の大館市長の福原淳嗣氏です。
福原淳嗣氏
「行く先々、すべて15市町村で次から次へといろんな人が『頑張れ』『秋田を頼む』『自民党を変えてくれ』という人の波が切れませんでしたので、決して私は感触は悪くはなかった」
いわゆる裏金問題をめぐり“自民党を秋田から変える”と訴えた福原氏。
しかし、地道な活動を続けてきた緑川氏に5000票あまり及びませんでした。
太田英梨花アナウンサー
「いま当選確実が伝えられた村岡敏英さんが会場に到着しました。多くの支持者に出迎えられ、笑顔でガッツポーズをしています」
村岡敏英氏
「みなさんに本当20年お待たせいたしました。やっと小選挙区で勝てましたので、様々な人の声をしっかり国会で発言して、課題解決につなげたい、こういう風に思っております」
大好きな酒を断って選挙戦に臨んだという、秋田3区・国民民主党の村岡敏英氏。
内閣官房長官も務めた父、故・兼造さんの地盤を受け継ぎ、衆院選挑戦6度目で初めて選挙区で勝利しました。
村岡氏に敗れたのが、政治とカネの問題への逆風に立たされた自民党の候補でした。
衆議院議員を6期務めてきた、御法川信英氏。
2日前に石破総理が応援に駆け付けましたが、選挙区での当選は果たせませんでした。
御法川信英氏
「政治の世界いろいろなことあるという風に思います。今日の結果、我々の選挙区以外の全国の傾向を見ても、かなりこのあと厳しい状況になってくると思いますので」
廣田裕司アナウンサー
「秋田市南通にあります冨樫博之さんの事務所です。ちょうどいま、冨樫博之さんが事務所に姿を現しました」
自民党への逆風の中、5回目の当選を果たしたのが、秋田1区の冨樫博之氏でした。
次点との差はわずか872票。
当選の知らせが届いたのは、開票作業が終わった午後11時過ぎでした。
冨樫博之氏
「いや~、もうしびれが切れるほど今回厳しい戦いでしたので、まず1点でも勝てばいいというような思いでずっと見守っていました」
選挙戦では涙ながらに投票を呼びかけ、組織票を固めた冨樫氏。
有権者の期待の声を裏切らないよう、全力を傾けると述べました。
冨樫氏
「この戦いは絶対忘れることができません。心に刻みながら、秋田の発展のために、そして、国と県と市と同じ方向を見ながら、この秋田の県民のために働いていきます」
冨樫氏の当選が決まってから約15分後。
比例で復活当選を決めた立憲民主党の寺田学氏が複雑な心境を口にしました。
寺田学氏
「本当に皆さんから選挙戦で勝ってほしいという声をいただきながらも敗れてしまったということは申し訳なさでいっぱいですね。そういう意味ですごくいま複雑に感情が自分の心の中である状態です」
選挙戦では、政治とカネの問題を最大の争点に掲げた寺田氏。
7期目も政治家への信頼を取り戻す活動に力を入れる考えです。
日付が変わった午前0時過ぎ。
秋田2区で敗れた福原氏の比例復活が決まりました。
金田氏の秘書を務めた経験も活かし、初めての国政の舞台に臨みます。
福原淳嗣氏
「私はやはりもう“キングオブ官僚”の金田先生の隣にいましたので、何をすればいいのかというのは分かっています。今後は当事者として動くわけですから、でもそこは、金田先生にちゃんと教えてもらうとこまだまだたくさんありますので」
「有言実行、これが福原淳嗣です」
金田氏の後継として保守票の受け皿となった福原氏。
市長村長とも連携しながら、地方の声を国へ届けます。
金田勝年氏
「いまも2区を中心とした秋田県全体のいろんな課題があるけれども、それを着実にこなしていくことができる素質を持った人間だと思う」
「彼は有言実行って言ったよね、『忘れるな』と(言いたい)」
今回の衆院選では、秋田3区の御法川氏も比例復活を果たしました。
御法川信英氏
「結果的に、議員としては仕事を続けることができるわけですけども、今回の全体の厳しかった状況等々、各選挙区どうだったかということも含めて1回ちゃんと総括しなければいけないと思うので、まずはそれをしっかりやっていくと」
県全体の小選挙区の投票率は59.44%で、前回を1.20ポイント上回りました。
ただ、戦後3番目に低い投票率です。
最終更新日:2024年10月28日 18:39