岸田首相自ら安倍派幹部に事情聴取 内容を踏まえ処分の方針
自民党の、いわゆる裏金事件をめぐり、岸田首相は自ら安倍派幹部に対する事情聴取を始めました。聴取の内容を踏まえ処分を決定する方針です。
岸田首相は26日夕方、都内のホテルで、茂木幹事長、森山総務会長と共に安倍派の会長代理だった塩谷立氏と下村博文氏から事情聴取を行いました。
塩谷氏と下村氏は、2022年8月、いったんは中止が決まったパーティー券の売り上げのキックバックについて、再開するか協議した会合に出席しています。関係者によりますと聴取ではこの会合や再開の経緯について説明を求められたということです。ただ、26日の聴取では党としてどのような処分を下すかは話が出なかったということです。
岸田首相「党の執行部として聞き取り調査を行っております。今の段階で内容について申し上げることはできません」
安倍派のキックバックはいつ始まり、どのように再開が決まったか、などが未解明のままで、今後は派閥の会長を長くつとめた森喜朗元首相が関与していたかなど、新たな事実が明らかになるかが焦点です。
岸田首相は27日も、安倍派の幹部だった西村康稔氏、世耕弘成氏から聴取する予定です。