林長官「直ちに高台や津波避難ビル等の安全な場所に避難を」 地震受け2回目の記者会見 石川県知事から自衛隊に派遣要請
石川県能登地方を震源とする地震を受け、林官房長官が2回目の記者会見を行いました。
林長官は会見の冒頭、「すべての被災者の方にお見舞いを申し上げる」と述べました。そのうえで「一刻を争う。直ちに高台や津波避難ビル等の安全な場所に避難をしてください」と呼びかけました。
判明している被害の状況などについて、林長官は、
・本日18時までに、多数の110番通報のほか、家屋の倒壊被害が確認されている。
・停電は石川県などで18時時点で約3万3000戸で発生。
・ガス、水道の被害状況は確認中。
・通信障害は石川県、新潟県で携帯電話のサービスに支障が出ているとの報告がある。
・高速道路は5路線7区間で通行止めが発生。
・新幹線は上越新幹線、北陸新幹線の一部で運転見合わせ。
・能登空港では滑走路が閉鎖中。
などと発表しました。
また、午後5時30分に特定災害本部を設置し、このあと午後8時から第一回の会議を開催すると発表しました。
このほか、被害状況および、対応状況を把握するため、石川県庁に古賀内閣府副大臣をヘッドとする内閣府調査チームを派遣すると発表しました。
そのうえで、「国民の皆さまにおかれましては、 引き続き震度7程度の地震の発生に注意をいただくとともに、 揺れの強かった地域にお住まいの皆さまは、自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどの情報にも注意をしつつ行動いただくようお願いする」と強調しました。
林長官は、自衛隊の派遣について「現時点(午後7時過ぎ)で石川県知事からの災害派遣要請はないものの、自衛隊が自主派遣で活動している」と述べましたが、その数分後に、「さきほど知事から自衛隊に派遣要請が行われた」と発表しました。
また「石川県で建物倒壊等による生き埋めが6件発生している」と述べました。
また、火災について「輪島市内で火災が発生している」と発表しました。
また、北陸電力の志賀原子力発電所について「変圧器の火災が発生したものの、消火済みであり、影響はない」と述べました。
また、東京に滞在していた石川県の馳知事が総理官邸を訪れたことについて、「馳知事は石川県に戻るための交通手段がない中で、対応について政府と連携するために官邸に来られた。松村防災担当大臣と協議を行った」と述べました。