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【熊本県知事選】告示まで1か月 2人の候補者の県政の課題への考えは

2024年2月7日 19:29
【熊本県知事選】告示まで1か月 2人の候補者の県政の課題への考えは
7日で告示まで1か月となった熊本県知事選挙。これまでに幸山政史氏(58)と木村敬氏(49)の2人が立候補を表明しています。今回は、「TSMC波及効果」、「渋滞問題」、「子育て支援」の3つのテーマについて、県民の声とともに2人の考えを見ていきます。

県内に第2工場を建設すると発表した台湾の大手半導体メーカーTSMC。世界的企業の進出に地元・菊陽町からは期待の声が。
■菊陽町の住民
「企業が来るのは大変皆さん喜んでおられる。期待している人の方が多いようですね」

一方で、工場のある菊陽町から離れている自治体に住む人は。
■美里町(40代)
「菊陽町とか工場がある側がいろいろ栄えたり、ショッピングモールができるという話も聞いているので、田舎にはなかなか来ないのかなという気はする」
■天草市(60代)
「天草まではどうかなと思うが、台湾の方が観光で天草まで来てもらえたら良いなと思います」

第1工場で年末までの生産開始を目指すTSMC。県内の経済波及効果は10年間で6兆8500億円にのぼると試算されています。この効果を県内全域にどう届けるのか、2人の候補者の考えは。

■幸山政史氏
「やっぱりインフラですね。どうしてもやっぱり天草への時間がかかってしまうということ。ちょっと長期的な話になるかもしれないんですけど、今の八代と天草とを結ぶ橋、八代天草シーラインというような構想もありますけども、これもぜひ実現に向けて全力を挙げていきたいなと思ってます」

■木村敬氏
「半導体関連企業の進出を武器に、 どういうふうに地域が繁栄していくかというのを地域未来創造会議を振興局単位ぐらいに作って、観光、農林水産業とか、あとはこれから人材育成とかも総合的にやっていきたい」

続いてのテーマは、熊本の長年の課題「渋滞問題」です。
■熊本市(50代)
「私は鹿児島から来ていて、ちょうど1年くらいになりますが、熊本は渋滞がすごいですね」
■熊本市(70代)
「選挙のたびに言うでしょ、交通渋滞を緩和しますと。なかなか…」

熊本市をはじめ、慢性的に発生している交通渋滞。都市高速や空港アクセス鉄道など時間をかけたハード対策の検討とともに、2人が掲げているのが公共交通機関の活用です。

■幸山政史氏
「使い勝手が良くないと、公共交通はなかなか利用しない。例えばバス専用レーンってありますよね。あれをもっと広げていけないか。例えば国道3号とか産業道路、あるいは県庁前の通りなどそこにバスを走らせるあるいは、そのバスレーンを活用して通勤バスみたいなのが走らせることができないか」

■木村敬氏
「御代志あたりから通町までバスで来たら、大人で500円とすれば子ども250円。親子で親子4人で行ったら片道1,500円、往復3,000円ですよ。そりゃ普通車になってしまう。市町村と連携を進めて、例えば子どもの値段をかなり下げるとか、とにかく公共交通の利便性を高めていく。これがまず都市高速ができる10年20年までの間は絶対必要だと思っています」

最後のテーマは「子育て支援」です。現役の子育て世代からはこんな声が。
■熊本市(20代)
「最初に保育園に入れようと思った時、正社員の採用証明書がないと入れないと言われた。今から求職する人も預けやすい環境だったらいいなと思います」
■熊本市(40代)
「一番は保育料がちょっと負担大きいなというところ。来年度入れる予定だが、共働き総所得によって保育料が変わるが、すごく高いのを初めて知ってちょっと負担だなと思う」

幸山氏は、TSMCの進出で得られる税金の増収分を財源に、支援体制の底上げを図りたいと訴えます。
■幸山政史氏
「高校の授業料の完全無償化だけではなくて、給食の提供あたりも県独自で取り組めれば。財政的に取り組めない市町村がある中で、そういうところに対して県がしっかりとサポートをして、全体として子育て支援の底上げこれにつなげていくことができればなと思っている」

木村氏は、所得向上が子育て世代の不安軽減につながるとして、働きやすい環境を整備すると話します。
■木村敬氏
「例えば、保育の環境の充実や保育の環境を充実させるために今までの保育園の入所条件を下げる。一方で保育士も今足りないという状況もある。保育士の場合は、保育の環境の場合だと、どうしても保育の単価は国の制度で決まっているので、そこを私はしっかり国とのパイプを生かして訴えて単価を上げていく」

16年ぶりのリーダー交代。熊本の未来を誰に託すのか。熊本県知事選挙は3月7日告示、24日投開票です。

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