【焦点】党員登録めぐる3つの疑惑 自民・田畑議員
本人に承諾なく無断で党員登録した疑惑のもたれている田畑議員は、「調査中」として先週月曜の会見以降、ずっと沈黙を続けてきました。田畑議員の一連の疑惑について改めて整理します。
田畑裕明衆議院議員「不適切な党員登録は100人前後と推察される」「私は関与しておりません」
党員登録をめぐる疑惑を指摘され、今月18日に会見を開いた田畑議員。
自らの関与を否定し、疑惑については「調査中」と繰り返しました。
一連の疑惑は、大きく3つに絞られます。
1つ目は、本人に承諾なく無断で党員登録された疑惑です。
2つ目は、実在しない架空の名前が党員登録された疑惑。
3つ目は、支援企業が田畑議員の企業後援会「響裕会」へ支払った会費が党費に充てられていた疑惑です。
田畑議員の支援企業では、従業員らの自宅などへ今年9月、自民党総裁選挙の投票はがきが届きました。
本人は党員になった覚えがなく、しかも大半が実在しない架空の名前でした。
疑惑のはがきは、確認できただけでおよそ80枚ありました。
こうした疑惑について、支援企業の関係者が田畑議員に問い合わせたところ、無断登録を認め、「企業の従業員名簿をもとに、無断で自民党員に登録した」と説明したといいます。
さらに、その党費の支払いについて、口裏合わせを求めてきました。
支援者「なんせ最初はポケットマネーで払ったことにしてくれないか。まず それが最初ですね。それは現金で、党費は皆さん現金で回収するから全然もうわからないんだと。だからポケットマネーで全て払っとったことにしてもらえれば何も問題ないと」
支援企業の関係者はこの口裏合わせを断ると、その数時間後。
「断ったらその日の何時間後だったと思うんですけど。ちょっとやっぱりねそういったことまで無理かけられんし、 一応こっちで考えたのはおじさんに亡くなったおじさんに払ってもらっとったことにしようと思うって」
次は、田畑議員の亡くなったおじが党費を払ったことにしたいと口裏合わせを求め、隠ぺい工作を謀ります。
このやりとりについて、田畑議員は先週の会見で。
田畑議員「憶測によるそのような流れ、ついつい見立てですよね話したと、少し勝手な判断であわてての発言ということになる」
田畑議員は「慌てた」「見立て」だと繰り返すのみでした。
こうした一連の疑惑は、支援企業1社のみで起きているのかについては。
田畑議員「特定の1事業所で起きているものと推察される」
田畑議員は、特定の1事業所と答えていましたが、複数の事業所で行われていたことが分かっています。
支援者「家族分なのかなんなのかわからないけど、5人分の党員のハガキが届いている状態」
別の企業で働く男性の自宅にも、党員になった覚えがないのに党員はがきが届いていたといいます。
男性は党費を払ったことはなく、自民党に問い合わせると「田畑事務所の紹介」と回答があったということです。
支援者「本人も、気心の知れた会社にはこんなことしてるんだよねと、自分の知ってる会社の名前もあげられたり、そういったこともしたと言ってましたね。数社とはもう口裏合わせを多分しているんじゃない。自分に口裏合わせしたのと一緒で、それが何社か分からないですけど口裏合わせして了解いただいている会社がいくつかあるんじゃないですかね」
全ての疑惑に、田畑議員はどう説明するのか。
田畑議員「調査については途上ということ、きちっと調べて回答したいと思います」
きょうの会見時間は、今のところ30分で区切られています。県民が納得できる説明は尽くされるのでしょうか。
田畑議員の会見はこの後午後7時半から行われる見通しです。会見の模様は、ユーチューブKNB公式チャンネルで生配信します。