自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部が、安倍派と二階派の強制捜査に乗り出す方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。安倍派所属で疑惑の渦中にある長崎3区の谷川弥一衆議院議員に対し、地元からは説明を求める声が聞かれました。

大村市にある谷川弥一衆議院議員の後援会事務所。

関係者によりますと、谷川議員側も収支報告書に記載のない総額4000万円を超えるキックバックを受けたとみられることがわかっています。

事務所は１４日朝から終始、静かな様子で大きな動きは見られませんでした。

自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題では安倍派と二階派、岸田派で、パーティー券収入の一部が収支報告書に記載されていなかったことが分かっています。

東京地検特捜部は安倍派と二階派の関係先に、それぞれ週明けにも家宅捜索に入る方針を固めたことが、関係者への取材でわかりました。

このうち、安倍派は、収支報告書に記載のないキックバックの総額が、直近5年間で5億円にのぼるとみられています。

谷川議員の自宅周辺や事務所がある大村市では。

谷川議員の自宅周辺の住民
「もう少し正直に話してくれれば よかったが、長崎県民として非常に恥ずかしく思う。ごまかさないでちゃんとした政治をして ほしい」

谷川議員の自宅周辺の住民
「恥ずかしい」

大村市民
「ちょっと情けない」

大村市民
「ここ（大村）の選挙区の人だからがっかり長崎県（の議員）であのようにテレビで出されるともう少し言い方があるだろうにと思う長く（議員を）やっているので（裏金の問題は）あるのでは」

特捜部は、検事や事務官など捜査態勢を100人以上に拡充しており、近く議員らへの聴取も始め、全容解明を進めるものとみられます。