おととしの知事選挙期間中の政治資金を巡り、県議会自民党会派の江 真奈美議員が、議会運営委員長を辞任する意向を県議会に伝えました。

「県民に疑念を抱かせたことのけじめをつけたい」として県議会議員は続けるとしています。

20日、非公開で開かれた県議会の各派代表者会議。

江議員も出席し、議会運営委員長を辞任する考えを説明したということです。

おととし分の政治資金収支報告書によりますと知事選挙期間中、江議員が代表を務める自民党県支部は、医療法人など9つの団体からあわせて286万円の寄付を受けました。

これと同じ額を自らの後援会に移したうえで、大石知事の後援会に貸し付け、同じ年の12月に利息を含めて返金を受けました。

大石知事と江議員それぞれの後援会は今月2日付で、資金の貸借を「寄付」に、返金も「寄付金の返金」と報告書を訂正しましたが、資金移動について、“政治倫理上の問題点” や “う回献金との疑惑” が指摘されています。

（江 真奈美議員）
「文書に出しているものが全て」

（Q：記者）
「まわり回って、知事の後援会に資金が流れ込んでいたことについてはどうか？」

（江 真奈美議員）
「議運委員長の辞職については、そういう理由でないので」

江議員は20日に報道機関にあてた文書を発表し「(う回献金の)意図で金銭の移動を行ったものではなく、違法と判断されるものでもない」と説明。

辞任の理由については「議会の運営に停滞を生じさせたこと、県民の皆様に疑念を抱か せたことを踏まえ、けじめをつけるため」としています。

江議員の辞任については、9月開会の県議会本会議で正式に諮る見通しです。