衆院選の当選者へ当選証書 県と国とのパイプ役に期待 花角県政や原発再稼働へのスタンスは 《新潟》
衆院選で県内5つの全選挙区を制した立憲民主党。今後、地元選出の国会議員として国とのパイプ役を担うことになります。花角県政…そして柏崎刈羽原発の再稼働問題についてどう臨むのか取材しました。
国政に戻り再び忙しい日々がやってきます。予定の確認にも余念がありません。
県庁で30日、衆院選の当選者へ当選証書が手渡されました。
「おめでとうございます」
「ありがとうございます」
5戦全勝…県内の小選挙区を独占した立憲民主党。特別な思いで臨んだ人も…
〈菊田真紀子氏〉
「個人的なことなんですが3年前のきょう夫が亡くなりましてちょうど祥月命日なんですけどこういう立派な得票で当選させてもらって本当にうれしく思っています。またこれから新しい選挙区で頑張っていきたいときょう改めて思いました」
自民党を破り新潟県の代表となった立憲民主党の当選者たち。国とのパイプ役も期待されます。
一方、「県民党」を掲げる花角知事ですが過去2度の知事選では自民党の手厚い支援を受けて当選しています。
花角県政へのスタンスを問うと…
〈梅谷守氏〉
「自民党政権に寄りすぎているという認識ですので。そこはきちんと等距離でやっていただくように求めていきたい」
〈菊田真紀子氏〉
「等距離というか、自民党ばかりちやほやするのではなく、きちっと私たちとも向き合っていただきたい」
県政をめぐっては柏崎刈羽原発の再稼働の是非が大きな焦点となっています。
こうした中、29日再稼働したのが宮城県にある東北電力・女川原発2号機。東日本では約13年ぶりの再稼働で、柏崎刈羽原発と同じ「沸騰水型」です。
国は女川原発の再稼働を柏崎刈羽原発への弾みにしたい考えです。
柏崎刈羽原発では30日、作業員の安全意識を高めようと「安全決起大会」が開かれました。
再稼働を目指す東京電力。7号機の再稼働に向けては原子炉にはすでに核燃料が挿入され、すでに技術的な準備が整っています。
〈東京電力・柏崎刈羽原発 稲垣武之所長〉
「(同じ)BWRで再稼働が達成されることは我々にとっても喜ばしいことだと思っておりますし少しでも県民の皆様のご理解に つながるようにこれからも集中してやってまいりたい」
再稼働をめぐって焦点となる地元の同意。
花角知事はこれまで「県民の意思を確認したい」と述べてきましたが、その具体的な手法については明言を避けています。
こうしたなか、県民投票の実現に向けた市民団体による署名活動が始まりました。
知事への条例制定の直接請求には有権者の50分の1の署名が必要ですがその5倍の20万筆を目指すとしています。
こうした動きについて立憲民主党の当選者は…
〈米山隆一氏〉
「きちんと検証した上で結果を示した上て民主的プロセスを経るということでなければ再稼働は認められない。信を問う方法は県民投票が適正ではないか」
〈菊田真紀子氏〉
「住民投票で決めるぐらいのきちっとした責任を私たち国会議員も知事も県議会も負っていると思うので私は明確に再稼働には反対という立場をこれまでもこれからも貫いていきたい」
衆院選で全勝した立憲民主党。
原発問題を含め花角県政にどう臨むのか注目されます。