今後の“政局のカギ”国民民主党はどう動く? 自民・立憲が“ラブコール”
衆議院選挙で大敗した自民党。今後の政局のカギと見られている国民民主党に協力を呼びかけていますが、野党第一党の立憲民主党もラブコールを送っています。国民民主党の玉木代表はどう動くのでしょうか?
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──首相、おはようございます。
石破首相(29日午前)
「おはようございます」
与党過半数割れで苦境に立たされた石破首相。記者の呼びかけに笑顔で応えましたが、笑顔のウラに隠された胸中やいかに。
29日、首相官邸では選挙後初めてとなる閣議が開かれ、落選した2人の閣僚も出席しました。そのひとり、牧原法相は、議員バッジを外した状態で自身の進退について言及しました。
牧原法相
「閣僚の人事については総理がお決めになることであり、私から申し上げることは差し控えますけども、いずれしても、その間は法務大臣として責務を引き続き果たしていく所存です」
現時点で「辞任の申し出などは特にしていない」と述べました。
一方、もうひとりの小里農水相は…
小里農水相
「議員としての身分を失う以上は、大臣としての役割を果たすことはできません。僕は当然、辞任することになります」
満身創痍(そうい)な政府与党ですが、今後の政権運営について28日に石破首相は…
石破首相
「議席を大きく伸ばされた党がございます。それぞれの党の主張に対して寄せられた国民の理解・共感、そういうものを謙虚に受け止め、取り入れるべきは取り入れるということに躊躇(ちゅうちょ)があってはならないと考えています」
これは大きく議席を伸ばした、国民民主党へのラブコールでしょうか。
これに対し、国民民主党の玉木代表は…
国民民主党 玉木代表(29日午前10時半ごろ)
「自民党だけではなく、立憲民主党、あるいは維新もだと思いますが、それぞれ幹事長・国対委員長、つかさつかさでいろんなコンタクト、情報交換をしていると報告を受けております」
自民党だけでなく、野党からもラブコールを受けていると明かしました。その上で、大臣のポストよりも目指す政策の実現が大事だと訴えました。
国民民主党 玉木代表
「私たちが欲しいのは、ポストではなくて選挙で約束した手取りを増やす、国民の懐を潤す経済政策の実現がほしいんですよ。とにかく政策実現に全力を傾けますので、連立入りすることはありません」
自民党としては、条件を一定程度のむ形で、まずは首相指名選挙での協力を得たい考えです。
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11月11日に召集する方向で最終調整されている特別国会。国民民主党を巡り、各党はどう動いていくのでしょうか。