初“国会論戦”…石破首相vs野田代表 “裏金議員”一部非公認も野党追及 党内の反応は
7日、初の国会論戦に臨んだ石破首相。いわゆる“裏金議員”の一部を非公認にすると決定したことに対して、野党の追及がさらに厳しくなっています。
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石破首相にとって、初の“国会論争”の場となった、代表質問。
立憲民主党 野田佳彦代表
「納得と共感の内閣らしく、誠意ある答弁を求めます」
まずは、立憲民主党・野田代表から、異例の早期解散について問われました。
立憲民主党 野田佳彦代表
「(石破)総理はずっと、いま解散すれば勝てるとばかりに解散することは、憲法の趣旨に反するという考えを何度も披露してこられました。ところが総理に就任したら、戦後最短で解散・総選挙を行おうとしている。この心変わりはなぜなんでしょうか?」
石破首相が答弁する番になり、席を立とうとしますが…
議長
「小野寺五典くん。失礼…もとい!もとい! 内閣総理大臣、石破茂くん」
“呼び間違えられる”ハプニングに見舞われ、早期解散についての質問に答えます。
石破首相
「今回新しい内閣が発足したことに伴い、国民の意思を確かめる必要があるとの観点から、衆議院の解散を行うとの判断をしました」
“心変わり”との指摘に対する説明はありませんでした。
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そして今回、相次いで質問に上がったのが、いわゆる裏金議員の公認についてです。
自民党は、裏金議員の選挙での扱いをめぐり、党員資格停止の処分を受けた下村氏、西村氏、高木氏の3人と、役職停止処分が続き、政治倫理審査会に出席していない萩生田氏、平沢氏、三ツ林氏の3人について、非公認とする見通し。さらに、処分を受けた議員のうち、説明責任が果たされていないと判断された議員も非公認にするとしています。
一方、処分を受けなかった議員も含め、その他の“裏金議員”約40人については公認。ただ、比例代表での重複立候補は認めないとしています。この方針に立憲民主党・野田代表は…
立憲民主党 野田佳彦代表
「(裏金議員の)大半が公認されるのではないでしょうか?」
石破首相
「(公認の)手続きを進めているところであり、現時点で公認となる方が誰かは具体的に確定していません」
国民民主党の玉木代表も、厳しく追及します。
国民民主党 玉木雄一郎代表
「ルールを守らなかった裏金議員を小選挙区で公認するということは、自民党としてふさわしい候補者であると公式に認めるということでよいか。『ルールを守る自民党』は早速撤回されたんでしょうか」
石破首相
「(公認するかは)選挙対策本部において、各選挙区の事情・当選の可能性なども踏まえ適切に判断していく」「このような厳しい姿勢で臨むことで『ルールを守る自民党』を確立する」
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7日夜、1019万円の不記載があり、非公認になる見通しの高木毅議員が取材に応じました。
非公認になる見通し 高木毅議員
「公認をしていただけないならば、違う形で出させていただく」
──無所属で?
高木毅議員
「そういうことでしょうね」
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役職停止の処分期間が終わっている杉田議員は…
不記載額1564万円 杉田水脈議員
「ひとつ決まった形(処分)が、また覆るのはどうかと思う」
杉田氏が所属する自民党山口県連は、党本部に公認申請をしているといいます。
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84万円の不記載があった越智議員は…
不記載額84万円 越智隆雄議員
「今回の選挙は立候補しないことにしました」
──比例重複できない方針と判断に関係は?
越智議員
「関係はありません」
(10月7日放送『news zero』より)