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衆議院解散前夜 山形県内3選挙区の構図は 現職と新人計10人が立候補の見通し

2024年10月8日 17:47
衆議院解散前夜 山形県内3選挙区の構図は 現職と新人計10人が立候補の見通し

石破茂総理は9日衆議院を解散し、10月15日公示、27日投開票の衆議院議員選挙に向けた動きが本格化します。超短期決戦が迫る中、これまでに固まっている山形県内3つの選挙区の構図をまとめました。

まずは県1区です。出馬を予定しているのは、自民党の現職で党の県連会長を務める遠藤利明さん(74)、立憲民主、国民民主、連合山形の2党1団体の統一候補で立憲民主党公認の元県議会議員・原田和広さん(51)、共産党県青年学生部員の三井寺修さん(44)の3人です。

遠藤利明氏「命と暮らしを守る、とりわけ命を守る。最上川の流域をはじめとした水害対策、それから農業について言えば、温暖化でいろいろな被害が出ているので、例えばサクランボのテントに光を通さない幕を張るような新しい技術開発に取り組んでいかなければならないし、品種改良も力を入れてやっていかないといけない」
原田和広氏「自民党の裏金の問題は全然終わっていないし、何度も何度も繰り返されてきた政治とカネの問題をここで終止符を打とうということと、あとは旧統一教会の問題、安倍元首相が総裁室できっちりと面会していたという事実が明らかになった以上は、自民党の新総裁はもう一度、党として調査、点検をしなければならないと思うその2点を今回の選挙戦の大きなテーマにしたい」
三井寺修氏「やはり一番訴えたいことは憲法9条の改正をこれを何としても止めなければならない。裏金問題、野党候補の一本化、これだけではなく、政治全体が問われている。そのためには日本共産党が躍進する、これが一番大事だと思う」

続いて、県2区です。出馬を予定しているのは、自民党の現職で農林水産副大臣の鈴木憲和さん(42)、共産党置賜地区委員長の岩本康嗣さん(59)、2党1団体の統一候補で国民民主党公認の元県議会議員・菊池大二郎さん(42)、れいわ新選組の公認で大石田町議会議員・二藤部冬馬さん(42)の4人です。

鈴木憲和氏「政治は信頼があって初めて成り立つものだと思うので、私自身、なんらやましいことはないので、これまでやってきたこと、そして私自身を政治家として地元の皆さんが引き続き信頼をしていただきたいという話をさせていただければと思う」
岩本康嗣氏「1つは、裏金事件に代表される自民党の金権政治を断ち切ること、2つ目は、大企業から献金をもらって大企業優遇、金持ち優遇に歪められた経済を庶民の懐を豊かにする方向に切り替えるということ、3つ目は戦争反対、軍拡路線ストップ、この3つを訴えていきたい」
菊池大二郎氏「賃金を上げるという傾向がある中で、まだまだ物価高騰に追いついていない。国民民主党は結党以来、家計第一、そして生活者目線、地域目線、地方目線でやるという党是があるので、経済対策を訴えていく」
二藤部冬馬氏「様々取り組んできたが、行き着くところは財政の問題だった。地方自治体では今、壊滅的な少子化、人口減少が起きている。失われた30年を取り戻す経済政策、東北にこそ積極財政、しっかりと訴えていきたい」

県3区です。立候補を予定しているのは、自民党の現職で前こども政策担当大臣の加藤鮎子さん(45)、2党1団体の統一候補で立憲民主党公認の前県議会議員・石黒覚さん(68)、共産党酒田地区委員長で元鶴岡市議会議員の山田守さん(62)の3人です。

加藤鮎子氏「これまでの実績はしっかり訴えていきたい。この10年間、出馬して活動を始めた前も含めれば、それ以上の長い期間、地元の皆さんと一緒に汗をかいてやってきた。その方々も含めてこの地域を前に進めてきた」
石黒覚氏「この地域をこれからどう未来につなげるのか、もはや論じるまでもなく、切羽詰まった危機的な状況であることを確かめる選挙に、そして確かめたら、何を一番に始めないといけないか見えてくると思うので、そこを現場から1つずつすくい上げる選挙戦にしたい」
山田守氏「裏金問題、統一教会の問題、いまだ解決していない。それがどうなのかを有権者の皆さんに訴えていきたい。経済の問題でも物価高騰の中で賃金が全く上がっていない、30年間。それをどう解決するのかを訴えていきたい」

9日、国会では午後から党首討論が行われ、その後、衆議院が解散される予定です。衆院選は10月15日に公示され、27日に投開票が行われる見込みです。

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