鉄道開業150年記念「鉄道と皇室、150年の関わり」【皇室日記@日テレNEWS24】
2022年10月14日、日本の鉄道は開業から150年を迎えました。今回はそれを記念し、「鉄道と皇室」の150年の関わりについて、皇室ジャーナリストで日本テレビ客員解説員の井上茂男さんと鉄道ファンの藤田大介アナが貴重な映像とともにふんだんに紹介します。
■天皇陛下 鉄道唱歌を口ずさんだ思い出も
天皇皇后両陛下は10月6日、東京駅構内のホテルで行われた「鉄道開業150周年」の記念式典に出席されました。式典で天皇陛下は、「私自身、子どもの時から折に触れ鉄道を利用してきましたし、小学生の頃、鉄道唱歌の一部を口ずさんだことも懐かしい思い出です。これまで鉄道の発展に尽力されてきた鉄道事業者を始めとする、関係者の皆さんに深く敬意を表します」と述べ、鉄道が伝統と歴史の上に新たな時代を築き、国の発展と人々の幸せに寄与していくことを願われました。
(藤田アナ):井上さん、天皇陛下も開業150年を祝われた訳ですね。お言葉をどのように受け止められましたか。
(井上解説員):「子どもの頃から折に触れ鉄道を利用してきました」という部分に想像を広げました。陛下は小さい時からよく鉄道を利用し、海外訪問でも鉄道に乗っていますから、様々なシーンを思い出しながらお言葉を練られたのだと思いました。鉄道唱歌にも触れられましたが、「汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり」の一節が聞こえてきました。
(井上解説員):“開業150周年”で思い浮かぶ場面があります。2007(平成19)年10月、皇太子時代の天皇陛下が、さいたま市に完成した「鉄道博物館」を訪ね、英国から輸入されて新橋~横浜間を走った150形蒸気機関車、いわゆる「1号機関車」をご覧になった場面です。最初に輸入された10台のうちの1台で、重要文化財に指定されています。私もその場で取材していましたが、陛下が目を輝かせて展示をご覧になっていたことを思い出します。