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「気持ちが浮ついてみられる」教諭が部員の“前髪を切る” 女子バレーボール強豪校で判明

2023年4月28日 20:21
「気持ちが浮ついてみられる」教諭が部員の“前髪を切る” 女子バレーボール強豪校で判明

長野県の高校の女子バレーボール部で、教諭が部員の前髪を切っていたことが分かりました。

東京都市大学塩尻高校 阪本勝利校長
「本当に申し訳ない気持ちが最初ですね。本当に今回の件は起こっちゃいけないこと」

東京都市大学塩尻高校の阪本勝利校長は28日、女子バレー部でスポーツハラスメントがあったことを認めました。

女子バレー部は全日本選手権に出場した強豪です。去年12月下旬、選手権に向けた合宿の練習後、前髪を気にしていた選手がいたことから、3年生の部員全員に監督の今井一仁教諭が「髪を気にしているようだと、気持ちが浮ついてみられる。大会に集中しよう」と口頭で指導が。その後、教諭の部長が「あなたたちは、それでいいのか」と発言したことなどから、生徒たちが髪を切らなければならない雰囲気になったといいます。

部長がハサミで生徒の前髪を切り、最終的に3年生の9人全員が前髪を切りました。

学校側が事実を知ったのは今年3月で、卒業生の保護者へのアンケートに訴えがあったことがきっかけです。28日は校長が全校生徒を集めて謝罪し、卒業生や在校生に“精神的なフォローをしたい”と話したということです。

長野県バレーボール協会は体罰根絶に向けた指導を徹底していて、学校から正式に報告があれば倫理委員会にかけると話しています。