野外フェス会場変更も…コロナの影響各所に
新型コロナウイルス感染拡大が各地で止まりません。年末年始の人流の増加が感染状況に反映されるのは、まだこれからという中、影響はスポーツイベントや、日本最大級の野外音楽フェスにも出ていました。
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大みそか、24時間体制で対応にあたるファストドクターの医師が訪れたのは──
患者(30代)
「最近、コロナでオミクロンがかなり来ているということで、妻も子供もいますし…」
妊娠中の妻と2歳の子供がいる30代男性の家でした。
医師
「抗原検査の方を進めてまいります」
幸い、抗原検査の結果は陰性でした。
患者(30代)
「本当に、非常に安心しました。本当に不安で、不安でしょうがなかったので…」
ファストドクターには、6日間で8073件の相談があったということです。また、検査を受けた人の陽性率も、わずか1週間で10%を超えるまで跳ね上がったといいます。
ファストドクター代表・菊池亮医師
「これからが非常に正念場になると認識しています。年末年始の人流の増加」
年末年始の行動が感染状況に反映されるのは、まだこれからです。さらに──
菊池医師
「まだ、すべてがオミクロン株というわけではないので(重症化リスクが高い)デルタ…従来株とオミクロン株がハイブリッドしている状況可と思います」
感染した場合、重症化のリスクはあると警鐘を鳴らします。
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影響はスポーツイベントにも出ていました。
今年から始まるラグビーのリーグワンは、7日に国立競技場で予定していた開幕戦1試合を中止すると発表。埼玉ワイルドナイツで6人の新型コロナ感染が確認され、残りの選手も濃厚接触者になり、試合登録に必要な選手がそろわないためとしています。
影響は、音楽フェスにも。日本最大級の野外音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」。コロナ前は、毎年8月に茨城県ひたちなか市で開催されていましたが、今年から「千葉市の蘇我スポーツ公園に変更する」と5日に発表しました。
そのわけについて、ロック・イン・ジャパンフェスティバルの渋谷陽一総合プロデューサーは、「何万人の参加者が、密にならずにライブも楽しめ、移動もほとんどない環境を作ることは、国営ひたち海浜公園では不可能と判断せざるを得ませんでした」と説明しています。
新たな会場となった蘇我スポーツ公園といえば、去年5月、会場が密にならない工夫をして、1万人規模のイベントを大きな混乱なく終えた「JAPAN JAM」の会場でした。当時、会場では「1m×1mの黄色の枠内でライブを見てください。観戦や大声、合唱は禁止です」との場内アナウンスもされていました。
ライブエリアの間を密にならずに移動できることもメリットだといいます。
(1月5日放送『news zero』より)