抗原検査キットで「偽陽性」一部自主回収も
国が高齢者施設などに配布した新型コロナウイルスの抗原検査キットで、感染していないのに「陽性」と出る割合が高まる可能性があるとして、販売業者が自主回収を始めました。
厚生労働省によりますと、「デンカ株式会社」は新型コロナに感染しているかどうか調べる抗原検査キットのうち、去年12月14日から25日までに出荷された130万回分の自主回収を始めました。
企業側の調査で、材料の不良により、製造後、時間が経つと、感染していないのに陽性と出る「偽陽性」の率が高まる可能性が確認されたということです。
回収対象のうち120万回分あまりは、ことし8月中旬から9月中旬に国が医療機関や高齢者施設などに配布していて、施設から「偽陽性ではないか」との問い合わせが相次ぎ、判明しました。
今後、新しいキットと交換されるということです。
【回収対象】
クイックナビTM -COVID19 Ag
2021年12月使用期限製品のうち、
製造番号0750121から0850121