「サル痘」天然痘ワクチンでの予防効果の研究を開始 国立国際医療研究センター病院
欧米を中心に「サル痘」の感染が広がる中、国立国際医療研究センター病院で、天然痘ワクチンをサル痘患者の濃厚接触者を対象に予防投与した際の効果について研究を始めたことがわかりました。
公表された計画書によりますと、国立国際医療研究センター病院が新たに始めた特定臨床研究では、「KMバイオロジクス」が製造販売する天然痘ワクチンについて、サル痘患者の濃厚接触者を対象に投与し、安全性や、発症、重症化の予防効果について確認するとしています。
サル痘患者と濃厚接触してから14日以内の1歳以上の人が対象で、濃厚接触から21日後までの発症の有無などを調べるということです。
国内ではいまのところサル痘患者は確認されていませんが、今後、国内で患者が確認された場合に、同意を得られた濃厚接触者で実施するとしています。
サル痘をめぐっては、WHOによりますとこれまでに39か国の1600人以上で感染が確認されています。