外環道の道路陥没 空き家解体予定も住民が抗議し中断 調布市
2020年10月、東京・調布市で外環道の地下トンネル工事の影響で真上の道路が陥没し、その後、地中に複数の空洞が見つかった問題。NEXCO東日本などは、周辺の約30世帯の家屋を解体し、地盤を補修する予定です。
25日は、陥没前から空き家となっていた家屋の解体作業を始める予定でした。しかし、一部の周辺住民が現場で強く抗議しました。
周辺住民
「こういう着手を勝手にするのはやめてください」
周辺住民
「どのような地盤補修が行われて、その結果、私たちの街はどのようになるのか、そのような話は一切ありません」
この抗議活動を受けて、急きょ作業が中断する事態となりました。今後、現地状況を確認し、安全確保しながら進めるということです。
一部の住民が怒りの矛先を向けたのは、解体予定の1週間前になって空き家の前にはられた張り紙です。この張り紙などで25日から解体作業が始まることを知らされた住民は、24日に市役所を訪れ、作業の中止を求めていました。
そのため、25日は次のような一幕も――
周辺住民
「(作業の)週間工程表は、はがしていかれた方がいいと思いますよ。外してくださいよ」
一部住民の要求を受けて、解体作業の工程表などが外されました。一方、地下トンネルの工事は25日、練馬側で1年4か月ぶりに再開されたということです。