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新機材で4号機に放水、電源復旧作業続く

2011年3月22日 23:37
新機材で4号機に放水、電源復旧作業続く

 深刻な状況に陥っている福島第一原子力発電所では、新たな機材を使った放水が行われるとともに、電源を復旧させるための作業が続いている。

 第一原発3号機の使用済み燃料プールに水を満たすため、22日午後3時から東京消防庁と大阪市消防局が合同で約150トン分の放水をした。また、22日午後5時過ぎからは、4号機に対し、長いアームを使って狙った所に水を注入できるコンクリートポンプ車が初めて投入された。

 一方、外部からケーブルをつないで電源を復旧する作業も急ピッチで進んでいて、1号機から6号機の全てが電気を受け取れる状態になった。このうち、使用済み燃料プールの温度が上がっているとみられる4号機では、22日夜にも中央制御室などを稼働させる準備に入るという。

 一方、原子炉建屋が残っていて、放水作業で冷やせない2号機は電源復旧が急がれるが、部品の交換などにまだ時間がかかる見通し。