福島第一原発の敷地でコーティング剤散布へ
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福島第一原子力発電所から海へ高濃度の放射性物質が流れ続けている疑いのあることがわかった。一方で、大気中での放射性物質の拡散を最小限にとどめるため、31日から福島第一原発の敷地の一部で合成樹脂のコーティング剤を散布することになった。
「東京電力」が福島第一原発の南側の放水口付近の海水を調査した結果、放射性ヨウ素131が29日午後、国の基準値の3355倍とこれまでで最も高くなったことがわかった。
経産省の原子力安全・保安院「出ているもの(建屋からの汚染水)が海に流れ込んでいる可能性がある」
原子力安全・保安院は「周辺の住民に直ちに影響はない」とする一方、原因の究明を急ぎたいとしている。
一方で、大気中での放射性物質の拡散を最小限にとどめるため、31日から福島第一原発の敷地の一部で合成樹脂のコーティング剤を散布することになった。
さらに、枝野官房長官は30日の会見で「様々な手法を検討している。(建屋を布で覆う)ことも含まれている」と述べた。政府内で検討されているのは、建屋そのものに特殊な布をすっぽりかぶせるという案。これについて、原子力安全・保安院は「まだ具体的には考えていない」と話している。