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建屋周囲の地下水、海に放出を検討~東電

2014年8月7日 12:08
建屋周囲の地下水、海に放出を検討~東電

 福島第一原発の汚染水対策として、「東京電力」が原子炉建屋などの周囲に掘った井戸から地下水をくみ上げ、浄化した上で海に放出する計画を検討していることがわかった。

 福島第一原発1号機から4号機の周囲には、事故前から、地下水をくみ上げるための「サブドレン」と呼ばれる井戸が設置されている。東京電力は、増え続ける汚染水対策の一環として、このサブドレン42本を使って地下水をくみ上げ、専用の装置で浄化した上で、海に放出する計画を検討中であることを明らかにした。

 すでに山側の井戸を使って行われている「地下水バイパス」では、くみ上げた水を基準に沿って海に放出しているが、サブドレンの地下水は含まれる放射性物質がより多いため、専用の浄化装置を設置するという。

 先月末に開かれた地元漁業関係者との会合の中で、海に放出するための新たな配管の設置を打診したという。東京電力は、この計画が実現すれば一日300トンから400トンのペースで増え続けている汚染水の大幅な抑制が期待できるとしている。

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