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1号機圧力容器「水棺」作業で15℃超低下

2011年4月29日 20:24
1号機圧力容器「水棺」作業で15℃超低下

 福島第一原子力発電所1号機で原子炉圧力容器を覆う格納容器を水で満たす作業が試験的に始まっているが、圧力容器の温度は少しずつ下がる傾向にあり、29日午前11時時点で、圧力容器の下の部分の温度が95℃になっていることがわかった。

 「東京電力」は、圧力容器そのものを冷やすために外側の格納容器に水を満たす「水棺」作業を試験的に行っているが、送り込む水の量を増やした結果、29日午前11時時点で圧力容器の下の部分の温度は95℃と、注水量を増やす前より15℃以上下がっていることがわかった。今後も慎重に作業を続ける方針。

 一方、2号機からの放射性物質を含む汚染水の移送が続いているが、東京電力は29日、あらためてホースに異常がないかどうかを確認しており、問題がなければ、30日から移送量を2倍に増やして処理を速める方針。