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【密着】地域の不用品をネットで販売し備品を購入 ”循環型社会”学ぶ高校生の取り組み

2024年9月11日 19:51
【密着】地域の不用品をネットで販売し備品を購入 ”循環型社会”学ぶ高校生の取り組み
出品された不用品

熊本市立千原台高校の生徒たちが、循環型社会について学ぶ授業の一環として、地域で使われなくなった不用品をインターネットで販売し学校設備の購入に充てる取り組みをしました。生徒たちに密着しました。

9月9日、千原台高校。
(生徒)
「熊本市リユース化プロジェクト2年2組の発表を始めます。気を付け!礼!」

始まったのは、インターネットのショッピングサイト「メルカリShops」を使ったマーケティングの授業です。
(生徒)
「販売する商品は育児ダイアリーです。ターゲットは記録を付けたい妊婦の方で、販売価格は990円」

情報ビジネス探究科の2年生が商品を出品し、売り上げで足りない学校設備の購入を目指します。今回販売する商品、実は地域の施設で使われなくなった“不用品”なんです。

夏休みの8月23日、生徒たちが訪れたのは学校近くの保育園です。販売する不用品を集めるために、園や市役所などに回収ボックスを置いてもらっていました。

(園児)
「よろしくおねがいします!」

園児から預かった抱えきれないほどの袋の中には…。
■情報ビジネス探究科2年 平川晴仁さん
「おもちゃとか色々なものが入っていて、予想していないものも入っていたので、びっくりしました」
■情報ビジネス探究科2年 野村汐音さん
「かっこいいので、多分売れると思います」

この保育園からは、おもちゃや子ども服、クレヨンなどが寄せられました。
■保育園の先生
「保護者の方も保育園も、ぜひ必要なところに渡っていただけるとうれしいという気持ちで入れた」

こうして様々な施設から集まった150点を超える商品。生徒たちは販売ターゲットなどを考え、最初に出品する約50点を厳選しました。そして、メルカリShopsに出品しました。今回出品した商品の販売は9月30日までの予定で、売れた場合は他の商品の出品も検討しているということです。

■生徒会長 本田結那さん
「商品がたくさんある中で、一番売れやすい商品を班ごとで12個出すのでそれが大変でした」
Q売れそうですか?
「売れると思っています」

■情報ビジネス探究科2年 平川晴仁さん
「売れたら、冬場になると弁当などが冷たくなるので温める電子レンジと、掃除の時間を効率よく使うために掃除機を買いたい」

使われなくなったものを必要とする人に販売し、その利益で足りないものを購入する。地域と連携した高校生の取り組みが、循環型社会に向けた一石を投じるかもしれません。

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