自民党総裁選挙は12日に告示日を迎えます。“ギリギリ”の出馬表明となった上川外相は、会見で何を訴えたのでしょうか。一方、“推薦人の壁”に阻まれ、断念した議員も。

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11日午後3時ごろ、自民党本部を訪れたのは、野田聖子元総務相です。10日夜、推薦人が集まらず総裁選への出馬を断念したことがわかりました。ただ、野田氏の今後について、早速動きが。

11日、新潟県で視察を行っていた小泉元環境相は…

小泉元環境相
「野田先生には推薦人になっていただきたいと。お互いお話をして合意をしています。野田さんからは『あなたの母親みたいな位置づけで支えるわ』と言っていただいたので、大変心強く、心からありがたく思います」

野田氏が小泉氏の推薦人になることを明かしました。これに対し野田氏の陣営の議員からは「相談もなく聞いていない」と、反発の声も上がっています。

こうした中、初の女性首相を目指し、出馬会見に臨んだのが上川外相です。

上川外相
「国民の皆様と新たな日本を築いていきたい。一緒につくりませんか。日本の新しい景色を」

「徹底した透明性と説明責任を果たし、誰一人取り残さない日本を次世代につなぐ」として、経済政策や少子化対策を訴えました。

上川外相
「どれほど困難な状況でも決断してきた私だからこそ、覚悟を持って国難にあたり、日本の新しい景色を国民の皆様とご一緒につくっていくことができます」

これまで、法相などを務めた上川氏。2018年には…

上川法相（当時）
「本日7名の死刑を執行しました」

オウム真理教の麻原彰晃こと、松本智津夫元死刑囚ら13人の死刑執行を命じたことでも知られています。キャリアを積み重ねてきた一方、苦しめられたのが20人の”推薦人の壁”です。

先月には…

上川氏を支援する　松島みどり元法相
「こんにちは松島みどりです。上川陽子をたてたいと思って」

推薦人を集めるため、上川氏を支援する松島元法相が、電話をかけていました。しかし…

上川氏を支援する　松島みどり元法相
「もうすでに高市さんやってる（支援している）と言われちゃった…」

党内支持を固められず、推薦人集めは難航。出馬にこぎ着けたのは10日となりました。陣営からは「派閥の支援もなく引き剥がしにもあい、推薦人集めに苦労した」との声が出ています。

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告示日が12日に迫った総裁選。

石破元幹事長
「たまには（めがね）なしでいってみよう」

“最後の戦い”に挑む石破元幹事長は11日、支持拡大に向け動画撮影に臨んでいました。

石破元幹事長
「石破茂は日本を守るために全力を尽くします」

茂木幹事長は11日、地元の母校で幼なじみと再会。こう決意を語りました。

茂木幹事長
「人口減少の影響で残念ながら分校も廃校になってしまったと。これからこういうことが起こらない社会に、日本にしていきたい。この分校、これがまさに私の政治の原点だと」

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9人以上が争う構図となった史上最多の総裁選。12日、“事実上”次の首相を選ぶ選挙戦の火ぶたが切られます。