日本標的のサイバー攻撃「急増している」クラウドストライク最高セキュリティー責任者が警告
各地でサイバー攻撃による被害が相次ぐ中、アメリカのサイバーセキュリティー会社幹部が来日し、「日本を標的にした、検知することが難しい高度なサイバー攻撃が急増している」と警告しました。
アメリカのセキュリティー会社「クラウドストライク」の最高セキュリティー責任者ショーン・ヘンリー氏は9日に会見を行い、「政府機関の機密情報や、日本企業の技術などを狙ったサイバー攻撃が急増している」と指摘しました。
また、この会見を前に行った日本テレビの単独インタビューでは、攻撃は「より高度になっている」と話しました。
ヘンリー氏「すでに皆さんが使っているパソコンのOSの機能を使って、組織内のネットワークを動いてアクセスする攻撃者が増えてきています。また、こうした攻撃者は、より多くの情報にアクセスできるネットワークの正規ユーザーのIDを盗むなどして使っていることが確認されています」
また、「サイバー攻撃がいかに深刻な被害をもたらすかを知ることが第一歩」であり「企業は攻撃されている痕跡がないか、積極的に確認することが必要」などと警鐘を鳴らしました。
ヘンリー氏は今回の来日で政府関係者とも面会し、国際的なリスクについても情報共有を行ったということです。