病気で退職の公立校教員、6割が精神疾患
病気で退職した教員の約6割が、うつ病などの精神疾患を患っていたことがわかった。
文科省の調査によると、09年度に病気で退職した公立の小学校から高校の教員のうち、約6割がうつ病などの精神疾患が原因だった。文科省は、長時間労働や過剰な事務作業などが一因になっているとして、事務負担の軽減やカウンセリング環境の整備などの対策を進める方針。
また、教員の平均年齢は中学校が44.2歳、高校が45.8歳で、いずれも過去最高となった。過去約20年は、教員の高年齢化が進んできたが、ベビーブーム時代に大量に採用された教員が今後、退職年齢に達し始めることから、平均年齢は現在をピークに緩やかに下がっていくとみられている。