“推しネコ”をSNSで発信 後を絶たない保護猫 命をつなぐ「あいまる さっぽろ」開設1年
札幌の動物愛護管理センター・あいまる さっぽろが開設されてまもなく1年です。
居場所のないネコと新たな飼い主とを結ぶ取り組みの一つが“推しネコ”の発信です。
どのような取り組みなのでしょうか。
人懐っこいネコもいればー
こちらをじっと見つめ、少し警戒するネコまで。
2023年11月に新たに開設された、札幌市の動物愛護管理センター「あいまる さっぽろ」です。
開業からまもなく1年が経ちますが、保護されたネコの数はあとを絶ちません。
(あいまる さっぽろ 市川敦嗣獣医師)「コンスタントに(常に)50匹から70匹くらいのネコがいるが、数として一番多いのは、多頭飼育崩壊で来るネコが多いです」
そこで、ネコと新たな飼い主とをつなぐある工夫が続けられています。
この日、飼育員が始めたのはネコの撮影です。
猫じゃらしに夢中の元気なネコですがー
(あいまる さっぽろ 市川敦嗣獣医師)「(受け入れる側は)どの子がどういう性格なのか、たくさんいすぎて選べないということもあると思うので、それぞれのネコの性格や特徴など魅力を発信する」
身近な獣医師だからこそわかるネコの魅力を“推しネコ”としてSNSで発信しています。
多頭飼育の崩壊などで保護されたネコは、人に慣れていないネコも多いといいますがー
施設で世話をすることで人懐っこい姿に。
こうした成長も発信することで、受け入れる側も安心して引き取りにくることができるということです。
その結果、SNSのフォロワー数はこの1年でおよそ4000人増加し、さらに譲渡数も1.4倍と増え続けています。
SNSでの発信は、複雑な環境で育ったネコを理解してもらうために重要な役割を担っていました。
(あいまる さっぽろ 市川敦嗣獣医師)「X(旧ツイッター)を見たよということで、見学に来ていただける方もいる。もらわれた後にネコも人間もどれだけ幸せに暮らしていけるかが大事」
あいまる さっぽろではさらに命をつなぐため譲渡会も開いていて、今月9日には施設内で開催予定です。
ネコを飼いたいという人は足を運ぶ前にまずは、SNSで情報を知ることも第一歩となりそうです。