×

放射線に関する中学教員の研修会開催 東京

2011年8月16日 23:12
放射線に関する中学教員の研修会開催 東京

 放射線に関する正確な知識を身につけ、授業に生かしてもらおうと、中学校の理科の教員を対象とした研修会が16日午後、都内で開かれた。

 東京都教育委員会が主催した研修会には、中学校で理科を担当する教員約50人が参加した。中学校では、これまで30年間、放射線に関する授業は行われていなかったが、3年前に学習指導要領が改定され、来年度から3年生の理科の授業で放射線の性質と利用について必修となる。

 16日の研修では、放射線の基礎知識の講義の他、実際に測定器を使った放射線の遮蔽(しゃへい)効果の実験などが行われた。

 教員たちは「教員側として教える立場で曖昧だったり、間違ったことを教えるのはいけない。責任もありますし」「子供たちに話をする時に、引き出しの幅が広がった」と話した。

 東京都の学校現場では、福島第一原子力発電所の事故以降、生徒や保護者から放射線に関する質問や問い合わせが増えているため、都は、教職員の放射線の知識を向上させたいと話している。