兵庫県知事「ふがいない」 全ての県議が「辞職要求」も続投を明言
“パワハラ疑惑”の兵庫県知事が、県議会の議員全員から辞職を求められました。知事は今の状況について「ふがいない」と語ったものの、改めて続投を明言しています。
連日、カメラの前に立つ兵庫県の斎藤元彦知事。
兵庫県 斎藤元彦知事(46)
「やっぱり、不安とか心配をおかけしていると思いますので、そういう意味で自分のふがいなさ、そういうものを強く感じた」
語ったのは自らのふがいなさでした。
6日の百条委員会では…
――職員の分まで(1人で)持ち帰ったと言われている「カニ」。記憶にありますか?
兵庫県 斎藤元彦知事
「組合長から『持って帰ってください』と言われたので」
おねだり疑惑や…
兵庫県 斎藤元彦知事
「(机を)こういうふうにたたいたというのが私の記憶ですけど」
パワハラ疑惑。
逆風がさらに強まる中、11日の会見では…
兵庫県 斎藤元彦知事
「こういう状況になったのは申し訳ないという思いで、自分自身に対して悔しい思いではあります」
涙を見せる場面もありました。
一連の問題では、斎藤知事の疑惑を告発した職員が懲戒処分を受けた後、死亡しています。
――文書問題への対応が悪かったことを後悔しての涙であったり、元県民局長が亡くなったことへの後悔や悔しさは涙に含まれていない?
兵庫県 斎藤元彦知事
「今の思いは(知事選で応援してくれた)自民党の先生方とのこれまでの経緯とか、維新の会の皆さんとのこれまでの経緯に対してのご説明でした」
そして12日、「斎藤知事の即時辞職が必要である」と兵庫県議会・最大会派の自民党などが斎藤知事の辞職を求める申し入れを行いました。これで県議会の議員全員から辞職を求められたことになりました。
“孤立無援状態”となった斎藤知事の判断は…
兵庫県 斎藤元彦知事
「私としては4年間の任期を務めさせていただくということが、県民からの負託の一つの大きなポイントだと思います」
続投の意思を表明。自民党県議団は19日の県議会初日に補正予算などが可決された後、不信任決議案を提出する方針だということです。
(9月12日放送『news zero』より)