「文具を投げた」「叱責や舌打ちがあった」…兵庫県知事の“パワハラ” 県職員が証人尋問で証言
兵庫県知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会で23日、初めてとなる職員に対する証人尋問が行われました。証人尋問の後、委員会は「文具を投げた」「叱責があった」などの証言が得られたと明かしました。
23日夜、兵庫県庁で…
百条委員会 長岡委員
「パワハラの件ですけれども証言がありました。叱責や舌打ちがあったということです」
“パワハラの証言があった”と指摘された人物─。
“パワハラ疑惑”や“おねだり疑惑”が浮上している兵庫県の斎藤元彦知事(46)です。連日、疑惑について厳しい目を向けられるなか、23日に公開されたのは、百条委員会が県職員に行ったアンケートの中間報告です。126ページに及ぶ報告書に書かれていたのは…
職員アンケートの回答
「パワハラ体質は日常茶飯事」
職員アンケートの回答
「幹部職員がおびえている状況を目撃した」
職員アンケートの回答(※伝聞)
「どんな視察でもお土産ないと怒る」
知事への疑惑を調査する「百条委員会」は完全非公開で、初めて職員6人への証人尋問が行われました。
職員アンケートでは回答者の約4割が“斎藤知事のパワハラを見聞きしたことがある”と答えていて、なかにはこんな揶揄(やゆ)も…。
(県職員アンケートの回答 ※伝聞)
「暴君」「瞬間湯沸かし器」
百条委員会終了後の会見で明かされたのは、アンケートの内容を裏付けるような職員からの証言でした。
県職員の証言について…
百条委員会 奥谷委員長(23日夜)
「知事がエレベーターに乗るとき、叱責をしたのではないかという疑惑。その場にいたと思われる方に話を聞きましたが『覚えていない』と。明確に否定することはありませんでした」
百条委員会 竹内委員
「『文具を投げた』という証言があった」
◇
さらに市長らも“県政が混乱している”として要望書を提出。
兵庫県市長会 酒井会長(23日午後)
「現在の厳しい状況を正しくご認識いただき、その収束に最善の努力をしていただくよう要望するものです」
その後、記者の取材に答えた斎藤知事は…
兵庫県 斎藤元彦知事(46)
「これだけ多くの職員の方が(パワハラについて)回答いただいている事実に接して、大変残念な思い。これまで私自身のコミュニケーションが不足していたという指摘も。そういったことで、職員の皆様の受け取りとの間にずれが生じていた」
次回の「百条委員会」は8月30日で、斎藤知事本人への証人尋問が公開で行われる予定です。
(8月23日放送『news zero』より)