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歩道から高い放射線量検出 東京・世田谷区

2011年10月13日 0:33
歩道から高い放射線量検出 東京・世田谷区

 東京・世田谷区の住宅地の路上で、一時間当たり2.7マイクロシーベルトという比較的高い放射線量が検出された。

 世田谷区によると、3日と4日の2日間に世田谷区弦巻の区道で放射線量の測定を行ったところ、アスファルトの歩道部分から一時間当たり2.7マイクロシーベルトという比較的高い放射線量が検出された。5日に水で現場を洗浄したが、放射線量は下がらず、6日の測定でも一時間当たり2.707マイクロシーベルトと、ほとんど数値は変わらなかった。

 世田谷区内の他の場所の放射線量は一時間当たり0.05から0.1マイクロシーベルトの間で、6月の測定開始以降、1マイクロシーベルトを超える数値が検出されたのは初めて。

 元放射線医学総合研究所研究総務官・稲葉次郎氏は「雨水が集まってくればですね、どうしても(放射線量が)高いところができる。狭いところに局所的に(雨が)降るというのは考えにくいので、雨で流されてくるのが多いですね」と話している。

 世田谷区は、今月下旬から来月下旬にかけて、区内の砂場がある公園258か所を調査することにしている。また、放射線の測定を行う専門家と協議を行い、除染などの対策を検討する方針。