×

2号機、臨界ではなく自発核分裂~東京電力

2011年11月3日 12:27
2号機、臨界ではなく自発核分裂~東京電力

 福島第一原子力発電所2号機で、核分裂反応が起きた時にできる半減期の短い放射性物質「キセノン133」と「キセノン135」が検出された問題で、「東京電力」は3日、「臨界ではなく、自発核分裂だった」と説明した。

 福島第一原発2号機では、格納容器内の気体を吸い出して放射性物質を除去する装置で採取した気体から、核分裂反応が起きた時にできるキセノン133とキセノン135が検出されていた。これについて、東京電力は「2号機で最近、一時的に小規模な臨界が起きた可能性が否定できない」として、核分裂を止める効果があるホウ酸水を注入し、2日から詳しく調べていた。

 その結果、「臨界が起きた際には数キロワット程度のエネルギーが出力されるが、今回はそこまで達していない」などの理由から、臨界ではなく、通常の原子炉停止状態でも見られる自発核分裂だと判断したという。