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土器に最古のひらがなの「いろは歌」 三重

2012年1月18日 21:43
土器に最古のひらがなの「いろは歌」 三重

 三重・明和町で、「いろは歌」がひらがなで書かれた平安時代の土器が見つかった。国内最古の発見例として注目されている。

 いろは歌が記された土器の破片は、10年、明和町の歴史公園整備予定地で発掘された。土器の内側に「ぬるをわか」、外側に「つねなら」と、墨で書かれているのがわかる。

 明和町の斎宮歴史博物館によると、この土器は11世紀末から12世紀前半の平安時代後期に使われていたとみられ、いろは歌がひらがなで記録された資料としては最も古いという。土器は、伊勢神宮に仕えた皇女「斎王」が暮らした跡地から見つかったことから、斎王に仕えた地元の女性が文字の読み書きを練習したものとみられている。

 この土器は21日から3月11日まで、斎宮歴史博物館で展示される。