福島県84幼稚園、東電に6億円超賠償請求

福島第一原子力発電所の事故により、営業上の損害などを受けたとして、福島県内の84私立幼稚園が24日、「東京電力」に対し、約6億6700万円の損害賠償を請求した。
県内の私立幼稚園でつくる「原子力損害対策協議会」によると、主に、浜通りや中通りの84私立幼稚園は、原発事故による営業上の損害を受け、除染などにも費用がかかったとしている。このため、去年3月11日から8月末までの分として、東京電力に約6億6700万円の損害賠償を請求した。
県内の私立幼稚園には、1万9000人の園児が通っていたが、現在も約3000人が戻っていない状況。私立幼稚園原子力損害対策協議会・関章信会長は「今後は、福島の復興を支えていく子供たちの、外面、内面の健康を守っていくことを考える」と話している。
協議会は、去年9月以降に受けた損害についても精査を進め、損害賠償を請求する考え。