原発事故で告発 東電元会長ら再び不起訴に
福島第一原発の事故をめぐり業務上過失致死傷などの疑いで告訴・告発された東京電力の勝俣元会長ら旧経営陣3人について、東京地検は嫌疑不十分で再び不起訴処分とした。
勝俣元会長らは一度は不起訴になったものの、去年7月に検察審査会が「起訴すべき」と議決したため、東京地検が再捜査を進めていた。
東京地検は「当時、大津波が発生し、主要機器が浸水する危険性を認識すべき状況だったとは言えない」などとして、刑事責任は問えないと判断したもの。
検察審査会は2回目の審査に入るが、仮にもう一度「起訴すべき」と議決された場合、勝俣元会長らは強制起訴されることになる。