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“安全神話”が原発事故対応不備に~天野氏

2015年6月9日 12:43
“安全神話”が原発事故対応不備に~天野氏

 オーストリア・ウィーンで8日、IAEA(=国際原子力機関)の理事会が始まり、天野之弥事務局長は福島第一原発の事故について、いわゆる「安全神話」が対応の不備につながったと指摘した。

 理事会で議論される福島第一原発の事故に関する最終報告書では、東京電力は東日本大震災と同じ規模の津波が起きる可能性を事前に試算していたにもかかわらず、施設が改善されていなかったなどとして、「備えが不十分だった」と指摘している。

 天野事務局長は「日本で原発が非常に安全だと広く信じられていたことが、深刻な事故への準備が十分できていなかった理由の1つだ」「全ての国で日本の教訓が生かされることを期待する」と述べた。

 理事会の期間中、日本側は原発の安全に関する今後の取り組みについて説明する予定で、最終報告書は今年9月のIAEA総会で公表される。

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