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原発事故で102歳男性自殺 遺族が提訴

2015年7月29日 17:40
原発事故で102歳男性自殺 遺族が提訴

 東日本大震災の後、福島県飯舘村の男性が自殺したのは原発事故によるものだとして、遺族が29日、東京電力を訴えた。

 訴えを起こしたのは、飯舘村の大久保美江子さん(62)ら遺族3人。訴えなどによると、当時、村で最高齢だった大久保文雄さん(102)は2011年4月、全村避難が決まった翌日、自宅で首をつって命を絶ったという。

 遺族らは29日、「原発事故がなければ天寿を全うできた」として東京電力に約6000万円の損害賠償を求める訴えを起こした。原発事故が自殺の原因として遺族が訴えるのは4例目。

 東京電力は「詳細は把握していないが、主張を詳しく伺って真摯(しんし)に対応したい」とコメントしている。